11月2日のブリーダーズカップディスタフを圧勝したソーピードアンナは、デルマー競馬場の厩舎で午前4時には出発の準備が整っていた。今後はケンタッキー州レキシントンにあるK.マクピーク調教師のマグダレナファームへ輸送され、そこで長期間の休養を取る予定だ。
ソーピードアンナが勝利を収めたこのレースでちょっとしたサプライズがあったと師は振り返る。「他馬がソーピードアンナに序盤のリードを譲ったことに驚いた。誰かが彼女に挑戦してくると思っていた。あんなに楽々と走っているのを見てホッとしたし、あとは彼女が実力を発揮出来るかどうかだけだった」と、マイペースで行けたことを勝因にあげた。
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年度代表馬の可能性も!?
そして、今年ソーピードアンナに残された唯一のことはいくつの賞を獲得するかどうか。3歳牝馬の最高峰としてエクリプス賞を授与されることは間違いない。年度代表馬の有力候補にも挙がる可能性はあるだろう。「彼女はフィアースネスと互角に戦い、シエラレオネにも勝った。どうなるか見てみよう。投票者次第だね」とマクピーク師。
ブリーダーズカップクラシックで2着となったフィアースネスは、優勝していれば年度代表馬の最有力候補だっただろう。クラシック優勝馬のシエラレオーネは、ブルーグラスS(G1)とリズンスターS(G2)でも優勝している。
ソーピードアンナは、ディスタフに加えて、ケンタッキーオークス、エイコーンS、アメリカンオークス、コティリオンSでのG1優勝が含まれており、男馬と対戦したトラヴァースステークスでは2着となっている。「彼女を真剣に検討しないわけにはいかないと思う」とマクピーク師は見解を示す。「特にトラバースSではシエラレオーネ(3着)に勝ったのだから」と、年度代表馬の可能性について言及した。
マクピーク師は、「彼女がいつ復帰するかの予定はなく、2025年の予定も決まっていないです。本当に彼女を誇りに思います。期待に応えてくれました。今年は素晴らしい一年だったね」と、この1年を振り返っていた。