マイナーブランドでもユニークなディテールなら大いに価値がある! 1920-30s FEDERATION
ボタンに刻印されたロゴからFEDERATIONというマイナーメーカーだと思われる。特筆すべきは13oz前後の杢デニムを使っている点。ライトオンスのデニムが多い中で、ここまで地厚なデニムは滅多に出てこない。165万円
風合いのあるドーナツボタンにはブランドロゴ。連合を意味するので、複数の会社で使われていたのか詳細は不明。
ヴィンテージカバーオールの花形である変形ポケットは、ブランドそれぞれのオリジナルのデザインになっていて、個性的なデザインがそろう。
戦前のカバーオールを象徴するチンストラップが付いているのもポイント。これだけで全体の印象がまったく異なって見える。
左右非対称なポケットパターンとなっている。右胸のポケットにはフラップが付いており、独特なバランス。機能に特化したデザインの成せるワザ。
ヴィンテージの中でも珍しい杢デニムと呼ばれる霜降り感のある生地。しかもカバーオールでは定番の10oz前後ではなく、13ozくらいで、かなり地厚なのも珍しい。
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数は少ないが人気の高いラグランスリーブ仕様のガチャポケカバーオール。1940s N&W
1838年に創業され、1982年まで実在していたノーフォーク&ウエスタン鉄道ことN&Wのカバーオール。自社でワークウエアを製造していた数少ない鉄道会社だった。1940年代製と思われるモデルはラグランスリーブでチェンジボタン仕様となっている。87万7800円
ノーフォーク&ウエスタンの頭文字を意味するN&Wのロゴは、ボタンやタグにも使われており、デザイン上のアクセントにもなっている。
ラグランスリーブのカバーオールを製作していたメーカーは限られており、シルエットの良さから人気が高いスタイルになっている。
変形ポケットを用いた左胸のポケットには、N&Wのタグが縫い付けられている。時代によってこれもデザインが異なる。
クラシックなチェンジボタンは、戦前のカバーオール黄金期を象徴するディテール。これはすべてボタンがそろっているのもうれしい。
【DATA】
ベルベルジン
TEL03-3401-4666
https://berberjin.com
(出典/「Lightning 2024年11月号 Vol.367」)