『機動戦士ガンダム』には、ファンがいくら見返しても分からない「疑惑シーン」が存在します。
「機動戦士ガンダム ザクレロ 1/550」(BANDAI SPIRITS)(C)創通・サンライズ
【画像】えっ、衝撃! こちらが「ガンダムの指を素手で持ち上げた」フラウ・ボゥの写真です(4枚)
ファンも目を疑う衝撃シーン
「ガンダム」シリーズの記念すべき第1作目『機動戦士ガンダム』は、ファンであれば繰り返し観てしまうほどの魅力があります。しかし、ファンがいくら見返しても分からない、設定が矛盾していそうな「疑惑シーン」が存在します。
ガンダムのビーム・ライフルを弾いたザクレロ
まず取り上げたいのは、異形なビジュアルが存在感を放っているモビルアーマー「ザクレロ」に関するものです。このザクレロには「そんな仕様あったの?」という驚きの描写がありました。
本機が登場したのは、第32話「強行突破作戦」。開発途中で放棄されたジオンの宇宙戦用モビルアーマー「ザクレロ」のテストパイロットだったデミトリーは、上官「トクワン」の仇討ちのため、本機を持ち出して勝手に出撃します。
そのザクレロがハヤトのガンタンクと交戦中、アムロの乗るMAモードのガンダムによって、遠距離からビーム・ライフルを射撃されます。作画上は、ビームが右目付近に当たったように見えますが、なぜかザクレロは無傷。アムロは「外れたのか?」とつぶやきます。
続いてガンダムとザクレロの一騎打ちの場面で、両機のすれ違いざまにアムロはビーム・ライフルを再度発射。今度はビーム・ライフルが明らかに直撃したように見えたものの、またもやザクレロはビームを弾いたように無傷でした。
ザクレロにビームを防ぐ「Iフィールド・バリア」が搭載されていたのなら納得できますが、こちらが搭載されるのは、後に登場するビグザムが初です。よっぽどザクレロの装甲が厚かったのか、それにしても無傷だったのは納得できないところです。
ガンダムの謎のおしゃべり機能
アムロが操縦する「ガンダム」には、コアブロックシステムや大気圏突入用の耐熱フィルムなど、さまざまな有用な機能やシステムが備わっています。そんななか、一度しか登場しなかった「謎機能」が存在します。
第18話「灼熱のアッザム・リーダー」において、マ・クベとキシリアが乗るモビルアーマー「アッザム」と交戦したアムロ。アッザムが放った特殊兵器「アッザム・リーダー」によって、ガンダムの表面温度は4000度に達します。
窮地に立たされるなか、突如、いかにもSF的な甲高い機械音声がコックピット内に流れ始めます。「パイロット及び回路保護のため、全エネルギーの98%を放出中」と伝え、ガンダムに備わっているコンピュータの音声であることが判明します。
我々の現実世界で浸透しつつある、対話型の人工知能や音声というわけでもなく、一方的に状況を伝えるのみではありましたが、コンピュータが勝手に全エネルギーの98%も放出してしまい、これにはアムロも「98%? それじゃ動けない!」とボヤいていました。
不思議なのは、ガンダムがしゃべったのは、この1回だけという点です。シャアとの激戦でも、ガンダムのピンチはたびたびあったはずですが……謎は深まるばかりです。
アムロの幼なじみフラウ・ボゥを立体化したフィギュア「G.M.G(ガンダムミリタリージェネレーション) 機動戦士ガンダム 地球連邦軍 07 アムロ・レイ&フラウ・ボゥ」(メガハウス)(C) 創通・サンライズ
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思わずアムロもドン引き?
フラウ・ボゥは超怪力娘だった?
同じく第18話「灼熱のアッザム・リーダー」において、アムロのガールフレンド「フラウ・ボゥ」の人間離れした描写がありました。
ホワイトベースを脱走したアムロを連れ戻そうと、バギーで追ってきたフラウ。アムロがジオンの採掘基地を発見したとして、それを聞いたフラウは考え無しに基地に駆け寄ろうとします。それを見たアムロは「ガンダム」の手で彼女の行く手をさえぎりました。
直後、驚くべきことに、フラウは片手でガンダムの指を持ち上げたのです。ガンダムの小指の細かい重量までは不明ではあるものの、ガンダムは本体重量43.4tもあるため、指1本でも相当の重さであることは間違いないはずです。
フラウ・ボゥが尋常ではない怪力の持ち主だったのか、あるいは都合よくアムロが指を操作したのか。なんとも真相が気になる描写です。