DJIからお手軽価格の「DJI Goggles N3」登場!FPVのハードルがさらに下がるか?[OnGoing Re:View]

使用感

装着感はなかなか良い

実際に装着してみると、単眼式のデメリットである重心の偏りによる付け心地の悪さはほとんど感じない。

そもそもこの重心の偏りの原因は、一般的な単眼式ゴーグルが本体部分にバッテリーを内蔵している場合が多く、重心が前に行っているためである。

写真左はアナログ映像受信用単眼ゴーグル。前方に重心がありゴムバンドの力で支える

Goggles N3、Goggles 3はどちらも装着用バンド後方にバッテリーを配置しているため前後のバランスが良い

DJI Goggles N3と3はどちらもバッテリーを後ろにつけることでカウンターウェイトの役割を果たし、前後のバランスが取れている。さらに両者の重量差は60g程度しかない。

実際に装着しているところ

見た目は明らかにN3が大きいが、装着感としてはあまり変わらない印象だった。

光漏れがほとんどない

多くの日本人がFPVゴーグルを装着する際の悩み…、それは鼻が高い外国人向けに設計されたフォームパッドが平たい顔にフィットしないことだ。

これによりゴーグルと顔に隙間が生じ、視界に外光が入ってきてしまうため没入感の質が下がってしまう。

DJI FPV用の「DJI FPV Goggles V2」はこれが顕著で、フォームパッド交換等の対策をしないと光漏れが気になる状態であった。Goggles 3ではかなり改善されているが、筆者の場合は少し光漏れが残っていた。

今回のN3ゴーグルではその光漏れがほとんどないと言っていいレベルになっており、多くの日本人ユーザーにもフィットする形状になっている。

メガネに対応。大きめでも余裕あり。

N3ゴーグルは眼鏡をかけたままでも装着できる。これはDJI FPVのGoggles V2でも可能ではあったが、筆者が常用しているラウンドタイプで大きめの眼鏡だとかなりぎりぎりで、脱着時にゴーグル内で干渉し、ずれてしまうこともあった。

N3はV2ゴーグルよりさらに余裕がある設計になっており、筆者の眼鏡をかけたままでも余裕で装着可能。さらに大きめの眼鏡でも対応可能だと思われる。

ラウンドタイプの眼鏡でもまだスペースの余裕がある

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細かなスペック、比較

DJI Goggles 3、DJI Goggles N3のスペックを表にまとめてみた。

Goggles N3はGoggles 3と比較し、以下のような違いがある。

ポジティブ面

  • 価格が安い
  • 視野角が広く迫力あるFPV映像
  • 伝送距離がそのまま同じ
  • ヘッドトラッキングなどの機能はそのまま同じ
  • 新機能のARカーソル対応

ネガティブ面

  • リフレッシュレートが60Hzまで
  • 対応機種がAvata 2、Neo限定
  • リアルビュー(ゴーグル外に搭載されたカメラ映像を投影)機能が非対応

これらを総合的にみて、コストパフォーマンスは抜群に高いと感じる。