佐々木大輔プロデュース興行『CHARISMANIA』が6日、東京・新宿FACEで行われ、超満員札止めの観衆(500人)を動員。佐々木がメインイベントのタッグマッチで勝利し、師匠ディック東郷との一騎打ちを希望した。
佐々木は東郷が主宰したプロレススクール「SUPER CREW」に1期生として入校し、2005年10月22日にデビュー。翌年にはメキシコ修行に旅立ち、ルチャリブレを学んだ。帰国後の2008年よりDDTに参戦し、2016年4月の初戴冠を皮切りにKO-D無差別級王座を通算3度腰に巻いた。現在はヒールユニット“DAMNATION T.A”のリーダーで、デビュー20年目に突入したばかり。12・28両国大会ではKO-D王者クリス・ブルックスへの挑戦を控える。
この日、プロデュース興行を開催した佐々木は宮本裕向とのコンビで、東郷&藤田ミノル組と対戦した。この日ばかりは得意の反則攻撃をほぼ封印し、東郷&藤田とオーソドックスなレスリングで渡り合う。東郷とパンチの打ち合い、クロスフェースロックの決め合いを展開したが、ミスティカ式クロスフェースロックに捕まった。
20分過ぎ、佐々木は藤田のSAYONARA、東郷のペディグリーを食らうと、ダブルインパクトの餌食となってピンチを迎えた。宮本のカットが間に合って九死に一生を得た佐々木は藤田のダイビングボディプレスを両ヒザで迎撃。佐々木式ウラカンラナで藤田を丸め込むと、トラースキックを叩き込んだ。加勢を狙う東郷をペディグリーで撃退すると、最後はミスティカ式クロスフェースロックで藤田からギブアップを奪った。
佐々木がプロデュース興行メインで快勝。試合後、ラウドロックバンド「HEAD PHONES PRESIDENT」のANZAさん、NARUMIさんから勝利者賞が贈られた。試合後、マイクで「この4人のなかでは私が一番の小僧だ。どうして、この3人かって。宮本さんは俺の永遠の憧れ。藤田さんも永遠の憧れ。そして師匠はいつまでも俺の永遠の憧れです」と3人に敬意を表した佐々木は「来年で20年、師匠のことはまだまだ超えてない。20年の前にきっとシングルマッチが組まれて、俺はあんたを超える!」と東郷との一騎打ちを熱望し、師匠超えを誓った。
東郷は「今のお前と俺じゃ体力差がある。あと5年、体づくりさせてくれ。60になったらやろう。あと5年待ってくれ」と返答。藤田とともに去っていくと、佐々木は「俺だって来年で20周年。もうすぐ(来年11月で)40だ。だけど年取って弱くなったとか、そんなこと言うんじゃねぇ。きっと60だってピンピンしてる。俺はいつだって師匠を超える。老いてる暇はねぇ」と投げかけた。
バックステージで佐々木は「ひと言、すごい。最近ベテランだと思ってる俺がグリーンボーイのように転がされてしまった」と師匠の強さに脱帽。「俺たちも年取ったとか老いて弱ったとか言っちゃダメ。来年20周年で40歳。死ぬまで仕掛けていく」と宣言し、「『CHARISMANIA』、まだ1回目。2000回までやる。宮本裕向がいれば誰も怖くない」とプロデュース興行の継続も宣言した。
【東郷の話】「あいつは俺を超えたいと言った。望むところだ。ただ今すぐやるつもりはねぇ。あと5年寝かせてくれ。俺は今上り坂なんだよ。5年待ってくれよ。お前、簡単に俺を超えられないぞ。60、還暦でどうだ!?」