『アリス・イン・ワンダーランド』などのミア・ワシコウスカ主演のイニシエーション・スリラー、映画『クラブゼロ』。
第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された本作でミアが演じるのは、名門校に赴任してきた栄養学の教師、ノヴァク。彼女は“意識的な食事/conscious eating”という「少食は健康的であり、社会の束縛から自分を解放することができる」という食事法を生徒たちに教える。無垢な生徒たちは彼女の教えにのめり込んでいき、事態は次第にエスカレート。両親たちが異変に気づきはじめた頃には時すでに遅く、遂に生徒たちはノヴァクとともに【クラブゼロ】と呼ばれる謎のクラブに参加することになる。生徒たちが最後に選択する、究極の健康法とは。そしてノヴァクの目的とは。
監督を務めるのは、ミヒャエル・ハネケに師事し、『ルルドの泉で』で第66回ベネチア国際映画祭の国際批評家連盟賞ほか5部門を受賞したジェシカ・ハウスナー。2001年にカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品された長編監督デビュー作「Lovely Rita ラブリー・リタ」で国際的な注目を集め、以降、本作を含む5作の長編映画がカンヌ映画祭に選出されるなど、各国の映画祭から熱視線を受けている監督の一人。
ジェシカ監督は、映画づくりにおいて「ストーリーを考える時、たいてい矛盾に興味をそそられる」という。さらに、「その矛盾に対する答えは一つではないから、物議を醸すようなテーマがいいんです」と独自のこだわりを告白する。
本作では環境問題や経済格差、親子関係などさまざまな問題に切り込んだジェシカ監督は「環境問題は一刻の猶予もない私たち全員の問題で、簡単に解決できるものではないと思っています。だからこの物語を書こうと思った時、複雑で面白いものになると直感しました。」と手応えを滲ませる。本作に込めた想いについては「環境問題に対する明確な答えや解決策は、誰も提示できないと思います。一方でこの問題を提起し、今の若者が抱えるプレッシャーにスポットライトを当てることが必要だと思います。私たちは大人として彼らの問題や訴えに耳を傾けるべきよ。」と語っている。
そんなジェシカ監督について「現実の不条理をよく理解している監督」と語る主演のミア・ワシコウスカは、「初めて脚本を読んだとき、力強さを感じるとともに胸が苦しくなりました。物事を変えたいと思っている若者に心を動かされたのです。」と本作を絶賛。脚本に惚れ込んだというミアは迷うことなくオファーを承諾し、ジェシカ監督との初タッグが実現した。
映画『クラブゼロ』は、2024年12月6日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開。
作品情報
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映画『クラブゼロ』
名門校に赴任してきた栄養学の教師、ノヴァク。彼女は“意識的な食事/conscious eating”という「少食は健康的であり、社会の束縛から自分を解放することができる」という食事法を生徒たちに教える。無垢な生徒たちは彼女の教えにのめり込んでいき、事態は次第にエスカレート。両親たちが異変に気づきはじめた頃には時すでに遅く、遂に生徒たちはノヴァクとともに【クラブゼロ】と呼ばれる謎のクラブに参加することになる。
監督:ジェシカ・ハウスナー
出演:ミア・ワシコウスカ
配給:クロックワークス
©COOP99, CLUB ZERO LTD., ESSENTIAL FILMS, PARISIENNE DE PRODUCTION, PALOMA PRODUCTIONS, BRITISH BROADCASTING CORPORATION, ARTEFRANCE CINÉMA 2023
2024年12月6日(金) 新宿武蔵野館ほか全国公開
公式サイト klockworx-v.com/clubzero/