河村勇輝の良き“兄貴分”として、日本での人気が急上昇しているメンフィス・グリズリーズのジャ・モラント。世界最高峰のNBAでも随一の身体能力の持ち主は、先日の試合で披露したアクロバティックプレーが大バズりしている。
驚愕のプレーが飛び出したのは現地11月4日のブルックリン・ネッツ戦。前半残り4分を切った場面で、モラントは右サイドからドライブを仕掛け宙を舞うと、ブロックに跳んだ相手ディフェンダーをすり抜けるように空中で360度回転し、左手でレイアップを成功させた。
これには敵地の会場も大いに沸き、喜びながら自陣に戻った25歳のエースは、ベンチの最前列で待ち構えていた河村と真っ先にタッチを交わした。
さらにこの日のモラントはこれだけにとどまらない。後半開始3分、味方とのパス交換からリングに直進すると、再び空中で一回転からの高難度レイアップを沈めてみせた。最初は右手でダンクを狙っているかのような状態から、瞬時に身をひるがえして左手でフィニッシュするという超人技に、会場はこの日一番の盛り上がりを見せた。
試合後、NBA公式Xは「99.99999999%の人々はこのようなプレーを一度たりとも行えない。ジャ・モラントは今夜2度もやってのけた」と動画付きで公開。これぞNBAという華やかなプレーは瞬く間に世界中で拡散された。
翌日のリーグの発表によると、当該動画はNBAのソーシャルメディア全体で1億6100万回超の再生数を記録(現在も更新中)。開幕から2週間が経った今シーズンで、最も視聴された動画だと紹介されている。
続く6日のロサンゼルス・レイカーズ戦でも、自慢の身体能力を活かしたシュートやブロックで勝利に導いたモラント。アリウープを狙った着地時の負傷で後半にコートから退いたものの、“弟分”の河村のNBA初得点をコート脇で見守り、試合後は抱きしめて祝福するなどリーダーシップも発揮している。
観る者を魅了するスーパースターの超人技に、引き続き注目だ。
構成●ダンクシュート編集部