ハッセルブラッド、「XCD 3.4/75P」発売。XCDポータブルレンズシリーズのラインナップを拡大

ハッセルブラッドは、標準レンズでXCDポータブルレンズシリーズのラインナップを拡大する「XCD 3.4/75」を2024年11月8日に発表する。希望小売価格は税込350,900円。

XCD 3.4/75Pは、ハッセルブラッドXCDポータブル(P)レンズシリーズに追加されたラインナップ初の標準レンズ。59mmフルフレーム相当の焦点距離と、XCD Pシリーズ最大のf/3.4の絞り値を採用しており、軽量性と俊敏性を実現する。優れた光学品質と独自の軽量性は、ポートレート、街角のスナップ、静物を簡単かつ正確に撮影するのに最適としている。


XCD 3.4/75Pは、XCD Pシリーズ史上最長の焦点距離と最大の絞り値を実現する。標準レンズと中望遠レンズの間に位置づけられ、全身または半身のポートレート撮影に最適としている。長い焦点距離に大きな絞りを組み合わせたことで、優美さとやわらかさを備えた自然なボケ味を演出し、ポートレート画像を印象的に撮影できるという。

XCD 3.4/75Pには、振動と騒音を最小限に抑えるコンパクトなリーフシャッターを装備する。静かな環境でも、安心して撮影することが可能。リーフシャッターは、最大1/2000秒のシャッター速度と、あらゆるシャッター速度でのフルフラッシュ同期撮影に対応可能。高速で動く被写体を撮影し、明るい屋外でフラッシュを使ってクリエイティブな光をコントロール可能としている。


非球面レンズ1枚と異常分散(ED)レンズ3枚を含む10群10枚構成の光学デザインを採用。波長分散を効果的に抑えている。コンパクトなフォルムを実現し、100メガピクセルセンサーの解像度要件にも対応する光学性能を確保している。中心からフレームの端まで、シャープな画像を生き生きとしたリアルな色合いで描写可能としている。


重量は398gで、長さは71mmのXCD 3.4/75Pは、コンパクトかつ軽量で携行性に優れ、ポートレートや街角の撮影を行う移動の多い写真家に最適だという。金属製の滑らかなボディは、フォーカスリングの周りに配された「H」のロゴをアクセントとして、軽量なつくりの中にハッセルブラッドならではのスタイルを演出している。

リニアステッピングモーターと小型軽量のフォーカスレンズ群を採用。リニアステッピングモーターが精密なフォーカス制御を可能にし、小型軽量のフォーカスレンズ群が素早いフォーカスと正確性を実現している。PDAF対応のハッセルブラッドXシステム、またはVシステムの中判デジタルカメラと組み合わせることで、スムーズかつ静音なフォーカス操作を体験できるという。