ロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツが来シーズン、内野手としてプレーすると米国内で報じられている。メジャー移籍専門サイト『MLB Trade Rumors』によると、ドジャースのブランドン・ゴメスGMが来季、ベッツの内野手起用の構想があると明かしたという。
【記事】「真剣に入札することはない」ドジャースがソトよりも強い関心を示しているのは? 「法外な値段にならない限り…」米著名記者が報道 ベッツは過去、外野手として6度ゴールドグラブ賞に輝いた実績を持っており、今季は遊撃手として開幕を迎えていた。他のドジャース内野陣の守りを不安視する声が挙がる中、ベッツの守備は手堅いものであり、内外野をこなすというユーティリティ性が改めて評価されている。
今年8月、怪我からの復帰後は右翼を守っていたベッツ。来季、内野への再転向が有力となり、『MLB Trade Rumors』でもチームに大きなメリットがあると指摘している。
同メディアではベッツが今季、死球により離脱する6月半ばまで担っていた遊撃の守備について、「一定の成功を収めた」と評しており、打撃面も好調だったため「MVP争いに加わるような活躍を見せた」と振り返っている。
その上で来季について、「ベッツ再び内野での起用が検討されており、オフシーズンの補強にも影響を与えることが予想される」と分析。ニューヨーク・ヤンキースのフアン・ソト、ボルチモア・オリオールズのアンソニー・サンタンダー、ボストン・レッドソックスのタイラー・オニールなどの名前を挙げ、FA市場での外野手獲得もあり得ると論じている。
さらに、内野にベッツを置くことで、「ドジャースは今オフの市場状況を有利に活用できる可能性がある」と強調し、「ギャビン・ラックス、トミー・エドマン、ミゲル・ロハス、クリス・テイラーといった選手の中から誰かをトレードの駒にすることも考えられる。エドマンやテイラーは外野も守れる万能選手で、外野のサポート要員としても重宝されるだろう」として、内野陣再編の可能性にも言及。
同メディアは、「外野や内野の補強次第では、ベッツを再び外野に戻す可能性もあり、その柔軟性がドジャースに多くの選択肢を与えるだろう。そして、ベッツのキャリアもまた、興味深い展開を迎えようとしている」として、ポジションコンバートが及ぼす影響を説いている。
ドジャースの中心選手として、攻守でハイレベルなプレーを継続するベッツ。来季も32歳のエネルギッシュなパフォーマンスが、連覇を目指すチームの原動力となるはずだ。
構成●THE DIGEST編集部
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