彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人です。タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けていて…。 そんなえりのボスのもとには今日も悩みを抱えた女性が立ち寄ったようですよ。お悩みの内容は「髪のうねり」。若い頃はうねらなかったのに、一体、なぜだっ?

3. 髪のうねりを防ぐ対処法とは?

 髪のうねりを防ぐ方法を3つ、紹介します。

3-1. ドライヤーを正しく使う



ドライヤー正しく使えてる?(写真:iStock)

 髪へのダメージを最低限に抑えるドライヤーの使い方をおさらいしましょう。

1. タオルドライをする



まずはタオルドライ(写真:iStock)

 濡れた髪は、表面のキューティクルが開いており、水分が蒸発しやすい状態です。タオルで優しく水気をとりましょう。

2. 頭全体を乾かす

 頭皮を乾かすイメージでドライヤーを当てていきます。ドライヤーの風量は強めに設定し、髪全体の2~3割ほど乾かしましょう。

3. 手ぐしをしながら乾かす



手ぐしで髪の流れを整えて(写真:iStock)

 髪の毛には乾いた状態で形状記憶をする性質があります。湿っている状態で、手ぐしで髪の流れを整えながら、ドライヤーを当てていきましょう。

4. ブラシでとかしながら乾かす

 仕上げはロールブラシでとかしながら乾かしましょう。温風と冷風を交互に当てて乾かすと、まとまりやすくなります。

3-2. ヘアケア剤を使用する



ヘアケア剤でダメージ軽減(写真:iStock)

 ヘアオイルやヘアミルクをはじめとするヘアケア剤は、ドライヤーやアイロンの前に使用することで、熱によるダメージを防ぐ効果があります。

 髪が硬くて広がりやすく、まとまりにくい人にはヘアオイルがおすすめです。表面をオイルがコーティングすることで、髪の広がりを抑えてくれます。

 猫っ毛で、パサつきや乾燥が気になる人はヘアミルクを使ってみてください。水分を補充して、髪にうるおいを与えてくれます。

 スタイリングに使う場合は、UVケアや乾燥を防ぐ効果があるものを選ぶのがいいですね。自分の悩みや生活スタイルに合わせてヘアケア剤を選び、ダメージから髪を守りましょう。

3-3. 漢方薬の服用もおすすめ



漢方薬の服用も◎(写真:iStock)

 髪のうねりは漢方薬の服用でも対策することができます。漢方薬は飲むだけで対策できるので、忙しい人でも始めやすいのが魅力のひとつです。

 髪のうねりは、ダメージの蓄積や栄養不足、女性ホルモンの減少、頭皮汚れなどによって起こります。そのため、「血流をよくして頭皮や髪に栄養を届け、毛を作る細胞を活性化させる」「消化・吸収機能を改善して髪に必要な栄養を作る」「ホルモンバランスの乱れを改善する」といった働きがある漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。

<おすすめの漢方薬>

・人参養栄湯(にんじんようえいとう):消化・吸収の機能をよくして髪に必要な栄養を作り、届ける働きがある漢方薬です。髪の栄養不足で悩んでいる人におすすめです。

・四物湯(しもつとう):「血(けつ)」(栄養)を補いめぐらせることで、栄養をからだ全体に届ける働きがある漢方薬です。髪や頭皮の乾燥に悩んでいる人におすすめです。



(C)コクハク

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4. もう髪のうねりで悩まない

「えりのさん、髪のうねりの原因と対策を教えてくださりありがとうございます! 今までのケアを見直してみます」

「あなたなりの解決策が見つかったみたいでよかったわ」

「はい。最近仕事が忙しくて生活が乱れていたのが原因かなと感じました。あと、紫外線対策と乾燥対策はできていなかったので、早速ヘアケア剤を探しに行こうと思います」

「そうね。仕事を頑張るあなたはとても素敵だけど、無理のしすぎはからだと美容によくないわ。また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていく小雪さんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(文・コクハク編集部/漫画・腹肉ツヤ子)

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<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。