公益社団法人 日本歯科医師会主催の「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2024」授賞式が、11月7日に東京都内で開催。受賞者として女優・タレントの岡田結実さんと俳優の高杉真宙さん、特別賞受賞者としてロックバンドのTHE ALFEEさんが登壇しました。

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■ 特別受賞者としてデビュー50周年&70歳を迎えたTHE ALFEEが登壇

 「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー」は、日本歯科医師会が厚生労働省とともに行っている、“80歳になっても自分の歯を保とう”を目標に掲げる「8020運動」の推進と、“笑顔の大切さ”を伝えるため、株式会社ロッテ協賛のもと1993年から続いている歴史のあるイベントです。

 「いい歯は毎日を元気にプロジェクト」実行委員会が選出する、その年最も笑顔が輝いている各界の文化人・著名人を、毎年11月8日のいい(11)歯(8)の日にあわせて表彰しています。

 2024年度の受賞者は女優・タレントの岡田結実さんと、俳優の高杉真宙さんのお2人。そして特別受賞者としてTHE ALFEEの桜井賢さん、坂崎幸之助さん、高見沢俊彦さんが選ばれました。

 岡田さん高杉さんの2人に先んじてステージにあがったTHE ALFEEの3人。高見沢さんが表彰状と記念の盾、坂崎さんが日本歯科医師会のPRキャラクター「予防さん」のぬいぐるみ、桜井さんが副賞となるJTB旅行券50万円分と「ロッテ キシリトールガム ライムミント バケットタイプ」1年分を受け取りました。







 2024年でデビュー50周年となるTHE ALFEE。長年にわたって日本の音楽シーンの第一線で輝かしい笑顔を見せてくれている3人のうち、坂崎さんと高見沢さんのお2人はすでに70歳、桜井さんも2025年1月で70歳を迎えます。

 そのため日本歯科医師会が厚生労働省とともに行っている、「8020運動」との親和性が高いことから、今回特別賞に選ばれたとのことです。

 特別賞を受けて桜井さんは「ご覧の通り、ベストスマイルとはかなりかけ離れたルックスをしておりますので、私は一生こういうものはもらえないと思っていましたが、バンドでよかったなと今思っております」とジョークを交えつつ話しました。



 一方で坂崎さんは「逆に僕は生まれながらにして笑い顔って、言われてたんで」「まさかこんな素敵な賞をいただけるとは思ってもいませんでした」とコメント。それぞれの個性と人生が垣間見える瞬間でした。



 そして高見沢さんは、歯についての賞をもらうのが「59年ぶり」と明かしました。小学5年生のころに地元である埼玉県蕨市の歯科医師会から「よい歯の子」として認められたそうです。



 「古希を迎えておりますが、まだ全部自分の歯でございまして」と59年前と変わらない「よい歯の子」であることが誇らしげな高見沢さん。「歯の健康はこれからも守っていきたいな、その上でのスマイルで頑張っていきたいと思います」と改めての決意も語りました。

■ 岡田結実は小顔すぎる高杉真宙に衝撃「お顔が多分芸能界一ちっちゃい」

 THE ALFEEの3人のあとに登壇したのが、今回のメインの受賞者となるお2人。岡田結実さんと高杉真宙さんです。



 賞状などをそれぞれ受け取ったのち、司会者から受賞に際しての気持ちを聞かれた2人。





 岡田さんは受賞を喜ぶ一方で「恥ずかしいです」とコメント。「歯を見せて笑うっていうことは普段から意識はしているんですけども、こんなにもたくさんの方に今日この笑顔を注目されてると思うと……」と話し、口元を手で隠しながら喋りたいくらい、と照れ笑いを見せました。



 高杉さんは現場での挨拶時などに緊張した際、意識して笑顔を見せるようにしたことで何度も救われてきたそう。「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことでより意識を高め、これからも頑張って笑顔で撮影に臨みたい、と話しました。



 そして受賞者同士で毎年恒例となっている「お互いに見合って相手の笑顔の印象を語る」というコーナーへ。岡田さんと高杉さんが至近距離で真正面からお互いを見つめます。



 高杉さんは岡田さんの笑顔について「本当に素敵な、花が咲くような笑顔というか。素晴らしい笑顔でした」と語る一方で、やはり見つめ合うのが恥ずかしかった様子。「照れちゃいますよねなかなか。全然目が見れなかったです」とも述べました。



 岡田さんは高杉さんの笑顔を褒めつつ「お顔が多分芸能界一ちっちゃい」と衝撃を受けたことを告白。小さな顔の中に収まる高杉さんの綺麗な笑顔を「横で並ぶのがちょっと嫌なぐらい」と冗談を交えて褒め称えました。



■ 受賞者たちが行っている投歯習慣とは?日常に取り入れたい「あいうべ体操」もレクチャー

 見つめ合いコーナー終了後はステージ上に再びTHE ALFEEが登壇。また、日本歯科医師会の常務理事である伊藤明彦さんも登壇し、6人でのトークセッションに移ります。



 「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー」を中心事業に据える「いい歯は毎日を元気にプロジェクト」は、「歯とお口の健康の見直し」啓発活動として2018年に開始されました。

 2024年度の同プロジェクトで注目したいのが「投歯」というキーワード。



 これは日本歯科医師会による「造語」で、「将来の健康的な生活の実現を見込んで、日々のセルフケアや定期的な歯科受診により、口腔の健康維持に努めること」を指しています。

 昨今、口腔環境の良し悪しが全身の健康にも大きく影響するということが知られてきていますが、その意識は年代によってバラつきがあります。

 2024年に日本歯科医師会が実施した「投歯に関する意識と実態調査」では、口腔ケアをおろそかにすることで将来的にリスクが生じることに対する意識が、20代は低めだということが明らかになりました。



 また香川県歯科医師会の調査によると、歯科検診を定期的に受けていない人は、受けている人に比べて1年あたり平均約9万円の医療費を負担していることが分かっています。

 東北大学大学院の研究グループなどが日本の自立した高齢者を対象にして行った研究では、過去6か月以内に予防目的で歯科受診をしている人は、未受診者よりもその後の8年間で累積の介護費用が約11万円低いという結果が出ています。

 ともに20代の岡田さんと高杉さんは、初めて聞く「投歯」というキーワードや、歯と全身の健康との関係性に驚きをあらわにしました。



 「周りの人にもこう(歯科受診は)大切なんだよっていうのを伝えられるようにしたいなって。今日知識を得られて嬉しいです」(岡田さん)



 「初めて聞くことばかりで、正直驚きました。これからも定期的に歯科検診を受診しないといけないなと思いました」(高杉さん)

 投歯についての理解を深めたところで、「普段から行っている投歯習慣」を発表するコーナーに。

 THE ALFEEは59年前と変わらず“よい歯”を保っている高見沢さんが代表して回答。「歯医者さんでの定期的なクリーニングですね」とシンプルかつ、最も大事と言えそうな習慣をあげてくれました。





 先ほどの歯科受診と介護費用の関係に触れ「僕らに一番関わるのは介護ですから」と高見沢さん。歯科には1か月に1度という高頻度で通っていることも明かしました。

 ステージに上る前に高見沢さんの口腔内を見たという伊藤常務理事は「すごく綺麗だった」と高見沢さんの歯の状態を絶賛。「おそらくお食事も美味しく食べられて、素晴らしい人生を送られてるんじゃないかと思います」と感想を述べました。

 高見沢さんの若々しい食生活と強靭な歯についてはTHE ALFEEメンバーからも「(年を重ねてもよく食べるので)育ち盛りのじじいって言われてます」「(飲み物に入っている氷を)必ずガリガリ食ってますから」といった目撃証言があがっていました。

 受賞者の5人を間近で見て「(5人とも)見るからに歯が綺麗」と伊藤常務理事。どうやら俳優やミュージシャンとして喋ったり歌ったりして口をよく動かしていることが、口元の筋肉を鍛えることに繋がっているようです。



 最後は日常のセルフケアにくわえてほしい口腔内の体操、「あいうべ体操」をステージ上の全員で実施。

 やり方は口を大きく動かして「あ」「い」「う」の形を作り、最後は舌を出して「べ」の状態にするだけ。







 これを繰り返すことで滑舌の乱れや口腔周辺の筋肉のトレーニング、さらに顔のたるみ改善に効果が出るそうです。

 「あいうべ体操」は「あ」「い」「う」「べ」の4つの動きを1セットとして、1日30セットが目安。数字を聞くと大変そうですが、1セットあたりにかかる時間は数秒なので、隙間時間にもできます。

 さきほどの笑顔の見せ合いの際、高杉さんの小顔っぷりを羨ましがっていた岡田さんは「目指せ小顔。ということで頑張ります」と、「あいうべ体操」への意欲を高めていました。



取材協力:日本歯科医師会

(取材・ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024110805.html