『世界最強タッグ決定リーグ戦2024』前日会見が8日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタン エドモントで行われ、出場14チームが出席した。
全日本暮れの風物詩・最強タッグ開幕が翌日に迫ったこの日、出場チームが出席しての前日会見が行われた。
Aブロックの優勝候補最右翼はやはり世界タッグ王者・斉藤ブラザーズ(斉藤ジュン&斉藤レイ)だ。4度目の出場で初優勝を狙うが、先の北海道ツアーを8戦全勝で終え、全勝優勝を予告している。
成し遂げれば史上4組目で、世界タッグ王者の優勝も史上4組目。翌日に迫った開幕へ向けて二人は「俺たち斉藤ブラザーズがぶっちぎりで優勝してやる」(ジュン)、「今年の最強タッグ、ただの初優勝じゃなく、全勝優勝したうえで、そして今年の最優秀タッグ賞を獲ってやるぜ」(レイ)とあらためて予告した。
そして世界タッグ王者の全勝優勝は史上初の快挙となる。今年に入ってからタッグとして負けなしの二人は当然それを成し遂げるつもり。「それは最高だな。勝って早くリングの上で甘いものが食べたい」(ジュン)、「チャンピオンとして、そこはしっかりタッグとして負けるわけにいかないんで、しっかりと勝って俺はビールを飲みたいな」(レイ)と斉藤ブラザーズ流の祝賀会を描いた。
その斉藤ブラザーズとの対戦を人一倍楽しみにしているのが大石真翔だ。今年10月にDDTを退団し、フリーとなった大石はプロレス界屈指の斉藤ブラザーズファン。写真集発売記念サイン会に足を運んだほどだ。だからこそ、最強タッグ出場、二人との対戦が決まってから「23年に届くこのキャリアの中で、こんな緊張することがあるのかというぐらい緊張してた」というが、この日の会見によって解消。中でもジュンとレイに熱い視線を向け、「一番緊張をほぐしてくれたのはもちろん斉藤ブラザーズで、まさか写真集で見たスーツを着てきてくれると思わなかった。こんな近くで背中見れるって」と喜びを隠せない。
しかも大石は会見前の控室で斉藤ブラザーズの仲睦まじい姿を目撃。「今日は斉藤ブラザーズの二人がレイのネクタイをジュンが結んでいるところを見た」と明かした大石は興奮のあまり顔が真っ赤に。ジュンから「ファンだと言ってくれてるからやりづらいとこはちょっとあるけど、そこはやっぱりリングの上で思いっきり力を出し尽くして、100%、いや120%の斉藤ブラザーズで叩き潰してあげる」、レイから「前からまこりんが俺たちのファンだというのは本人が言ってきたわけだけど、やっぱりリング上は関係ねえからな。本当にみんながファンが引くぐらいまこりんをボコボコにしてやりてえ」と通告されたが、「たぶんファンだと思ってナメてきてると思うので、その足をすくう。この興奮を明日、お前たちにぶつけてやるよ」と言い返してみせた。
優勝争いに間違いなく絡んできそうなのが関本大介&真霜拳號だ。大日本、2AWをそれぞれトップとして支えてきたベテラン二人はともに最強タッグ出場経験も豊富。関本は2011年、2012年、2018年、2019年、2020年(パートナーは岡林裕二、秋山準、ボディガー、アブドーラ・小林)と5度、真霜は2014年、2016年、2018年、2021年(パートナーはタンク永井、KAI、KAZMA SAKAMOTO)と4度出場してきた。
この日、欠席となった関本だが、「真霜とのタッグは素直に嬉しい。彼とは付き合いが長いので勝ち進んでいける自信はあります。誰でも来い!ですよ」と自信満々のコメントを寄せてきた。真霜も「今日もパートナーが来てなくて足並みがそろってない感はあるんですけど、真霜拳號と関本大介が組んで弱いわけがないでしょう。確実にどのチームよりも強いと思ってますので、優勝いただきます」と豪語。出場メンバーを見渡して「ずいぶん顔触れが変わったな」と今の全日本に対しての印象を抱く一方で、「発言聞いてて本当に面白えなと。自信があるヤツばっかなんで、キャリアのある、ない関係なしにやり合えるヤツらが出てきてんだなと本当に思ってます」とたかぶっていた。