【全日本】宮原が三冠王者スミスとの優勝に自信「俺たちはスペシャルなタッグ」、諏訪魔&鈴木がEvolution復活を宣言 最強タッグ会見Bブロック

 『世界最強タッグ決定リーグ戦2024』前日会見が8日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタン エドモントで行われ、出場14チームが出席した。

 全日本暮れの風物詩・最強タッグ開幕が翌日に迫ったこの日、出場チームが出席しての前日会見が行われた。

 Bブロックの有力候補と目されそうなのが宮原健斗&デイビーボーイ・スミスJr.だ。今年8月に宮原のラブコールに呼応したスミスがゼンニチ本隊入りし、タッグを結成。まだタッグチームとしてのキャリアは浅いものの、11・4札幌大会でスミスが三冠ヘビー級王座初戴冠を成し遂げたばかり。その勢いに乗って最強タッグを迎える。

 宮原はスミスとのタッグを「スペシャルなタッグチーム」と表現。「こんなにレベルが高い二人が組むタッグチームは他にはないでしょう。そして、こんなに華のあるチームもこの日本に存在しない」と断言した。確かに二人が並んだだけで会見場にスターのオーラが充満。11・4札幌大会で三冠王座初挑戦・初戴冠を果たしたスミスを「間違いなく彼は今、日本にいる外国人と呼ばれているレスラーの中でベスト、ナンバー1。彼の三冠ベルト姿が似合うなと。そしてこれだけ日本のプロレスファンに愛される要素がある外国人選手は他にいない」と評した最高男は、「スーパーベビーフェース二人が組むわけなので、まさにスペシャルですよね。楽しみです」と自信をのぞかせた。

 スミスはこれが最強タッグ初出場。三冠ベルトに続いて暮れの栄冠獲りに挑む。ジャイアント馬場&ジャンボ鶴田、スタン・ハンセン&天龍源一郎、小橋健太&ジョニー・エースといった最強タッグの歴史を刻んだタッグチームを挙げたスミスは「いろんなタッグチームがいたが、宮原&スミス、このタッグが歴史に残るように頑張りたい」と気合十分。宮原とのタッグを「ベストガイジンとベスト日本人」と自負しており、「ごらんのとおり俺はチャンピオンなので、当然優勝を狙いにいく」と言い切った。

 父デイビーボーイ・スミスと叔父ダイナマイト・キッドのブリティッシュ・ブルドッグス、地元カナダ・カルガリーのスタンピード・レスリングで活躍したジョニー・スミスらも最強タッグに出場している。その先人たちの背中を追うように最強タッグ初出場を果たすスミスは「残念ながら彼らは優勝できなかったが、俺は彼らができなかったことを実現したい」と誓ってみせた。

 “バカバカコンビ”諏訪魔&鈴木秀樹は2年連続出場となる。しかも青柳優馬&阿部史典、佐藤光留&宮本裕向と“バカの時代”全チームが同ブロックとなったが、この日の会見で急展開を迎えた。鈴木が「この約1ヵ月ほどバカの時代6人で何度もミーティングを重ねてきました。その中で一つの結論が出ましたので、ここでご報告させていただきます」と切り出すと、「今回の最強タッグ、諏訪魔&鈴木秀樹はバカの時代を離脱いたします。そして新チームを結成いたします」と突然表明すると、諏訪魔が「新チームはEvolutionです。以上」と宣言した。

 Evolutionは今年7月に諏訪魔が活動休止を宣言していた。ここに来て最強タッグを機に二人で再結成するというのだ。諏訪魔と鈴木はさっそくその場でEvolution Tシャツを着用したが、バカの時代の他のメンバーは寝耳に水だったようで、「話し合いを重ねてないよね? ちょっとまだ今は頭が追いついてない状態」(阿部)、「その話し合いの場にいなかったんで。話し合いは行われたようです」(宮本)、「初耳なんですけど…」(青柳)と困惑するばかり。諏訪魔をよく知る光留だけは「しょせんバカの言うことなんで、それがすべてです」と平然としていたものの、Evolutionとバカの時代が当たる公式戦で何かが起こりそうな空気が漂った。