かつて「止まる!」とツアープロから大絶賛され、「激スピンウエッジといえばフォーティーン!」というイメージを植えつけた名器「MT-28」。

その“正統な後継器”とされるニューウエッジ「FRZ」が新登場!

早くもプロやアマチュアから好評価を得ていると聞き、編集部員が性能を体験。“現代版”激スピンの実力や機能はいかに?

「角溝」モデルのMT-28を現代の「ルール適合モデル」へ進化

今から22年前、フォーティーンから発売された「MT-28」というウエッジが市場を震撼させた。スコアラインのエッジをシャープに立たせた、いわゆる“角溝”を世の中のウエッジではじめて搭載し、「アマチュアでもプロのようなスピンショットが打てる!」と話題になり「ウエッジのフォーティーン」としての地位を確固たるものにした。

2010年からツアーで角溝ウエッジの使用が禁止されてからも、RMシリーズやDJシリーズなど「ユーザーとコンセプト」を明確にしたゴルファー本位のウエッジをつねに作り出してきた。そんななか「ルーツであるスピンウエッジと向き合いたい」という強い想いのもと、2023年よりFOURTEEN REVOLVE(回転)PROJECTを開発部にてスタート。その集大成がこの「FRZ」なのである。

SPEC●素材/軟鉄鍛造(S20C)●仕上げ/パールサテン仕上げ●ロフト角(ソール形状)/46、48、50、52、54、56(S、H)、58(S、H、T)、60度(S、H)●ライ角(ロフト角)/63(46、48度)、63.5(50、52、54度)、64度(56、58、60度)●シャフト/N.S.PRO TS-114w Ver2 、N.S.PRO TS-101wスチール●重さ(シャフト・ロフト角)/470g(N.S.PRO TS-114w Ver2・56度)●価格/3万3000円

FR PROJECTでは、あえて“ルール適合外”のウエッジを作るところからスタート。現代の最新技術をすべて駆使して「スピンウエッジの伸びしろがどこまであるのか」を検証するというアプローチだ。そこからルール適合になるエッセンスを抽出し、昇華させた「FRZ」はまさにフォーティーンの集大成ともいえるモデルだ
※FRZはルール適合モデル

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平面精度、重心設計……スピンがかかりまくる「これぞフォーティーン!」な仕掛けを大解剖

妥協なき製品精度と最新テクノロジーが驚きのスピン性能を実現

スピン量を増やすためには、インパクト時のフェースとボールの摩擦を高めることが絶対条件。そして、フェース面の「平面精度」が摩擦力の向上に直結するとフォーティーンは考える。FRZウエッジではハイスピンを生み出すために「溝精度」と「平面精度」の両方に厳しい品質基準を設け、“完璧な溝”と“完璧な面”の製品しか出荷しないという徹底ぶりだ。ミーリングとあわせた排出機能で雨やラフなどの悪条件下でもスピン量をしっかり確保する。

また、ソール形状に対するこだわりも半端ではない。地面に当たる際のソールアクションを細かく検証。「抜けのよさ」「加速感」を最大限に引き出すソールがヘッドの推進力につながり、スピン量の増加へと還元されるように設計されている。

重心位置をあえて実打点よりヒール寄りに設計。操作性を高めることであらゆるテクニックに対応する。ギア効果によるスピン量の増加につながることに加え、インパクトでボールにあえてエネルギーを与えないことで、ソフトな”死に球”も打ちやすくなっている