11月8日公開の映画「あたしの!」。ヒロイン関川あこ子を演じた渡邉美穂と、ダブル主演で御共直己を演じた木村柾哉(INI)にインタビューを敢行。原作の魅力や撮影中の思い出について語ってもらった。
木村「直己との似ているポイントは1%」
――原作を読んでの感想をお伺いしたいです。
渡邉美穂(以下、渡邉) 登場人物みんながかわいいし、かっこいいし最高でしたね。それからあこ子のパワフルさ、元気の良さにクスッとなるところもいっぱいありましたし、一生懸命でかわいいなと思うところもたくさんあって。
その一方でライバルの(谷口)充希のおしとやかにアプローチする姿も魅力的で。1人1人をすごく好きになる漫画だなって思いました。特に私は成田(葵央)くんがすごい良い人で好きでした!
木村柾哉(以下、木村) 本当に“THE少女漫画”でキュンキュンポイントがたくさんあるなって感じました。登場人物のみんながかっこよくて、かわいくて、本当にキラキラした世界だなと。
――役に対しての印象や、役作りする上で意識したことは?
渡邉 あこ子って、タイトルの通り“わたし”じゃなくて“あたし”って言うんです。台本にも全てひらがなで“あたし”って書いていて。そういうところはクセづけるように、普段から言うようにしてみたら、撮影が終わってからもしばらく抜けませんでした。
木村 直己は繊細で心優しくて、天才肌だなって思いました。両親の仲がうまくいってなかったっていうのもありますけど、大切に育てられてきた感じもありますし、でも、どこかで闇がある感じがミステリアスな一面に繋がってるんだろうし、周りからされたことに対して反面教師にしているところから、「自分は人に優しくしよう」って心が成長していったキャラクターなのかなと感じました。
――おふたりはご自身が演じた役と自分は似ていると思いますか?
渡邉 わりと似ていると思います。自分も明るい性格ですし、思い立ったらすぐ行動しちゃうタイプなので。
木村 似ているところもあるんですけど、1%くらいですかね。99%似ていないです。
渡邉 1%似ているところは、なに?
木村 うーん……自分にそのつもりはなくてもミステリアスって言われてしまう部分は同じかなと思いますね。
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撮影の合間のクレープとジェットコースター
――印象に残っているシーンを教えてください。
渡邉 私は、直己くんの家に遊びに行くシーンが好きでした。私服のみんなが結構好きなんですよ。制服とは違ったゆるっとした感じが。登場人物4人のグループ感みたいなところとか好きなので、ぜひ注目してほしいです。
木村 僕は遊園地のシーンですね。空き時間にみんなでクレープ食べたり、ジェットコースターに乗らせていただいたり、撮影以外の時間も記憶に残っています。
渡邉 たしかに、楽しかったな〜。
木村 あと、物語的にもすごく大きく展開していくところでもあるので、大事なシーンです。
――おふたりともジェットコースターは平気?
木村 大丈夫です!
渡邉 私も平気です。(幸田)もも子先生も一緒に乗ったよね。
木村 ね! もも子先生が一番声出てた(笑)。
渡邉 劇中でもバイキングに乗っているシーンがあるんですけど、撮影のために4回連続くらいで乗って、木村さんが気持ち悪くなっちゃっていました。
木村 そうだった! 本当にしゃがみ込んじゃったもんね。
渡邉 ただ、私がすごく覚えているのがバイキングで、私たちが乗っていない側に大量のスタッフさんが乗っていて、なかなか見ない光景だなと思ったのを覚えています(笑)。そういうのも含めて楽しかったです。
――クレープは甘い派ですか?しょっぱい派ですか?
渡邉 甘いのです!
木村 僕、しょっぱいの食べたことないかも。存在が信じられない! まだ、そのおいしさに気づけていないです。
渡邉 私もそうかも! 生クリームが乗ってなきゃ、意味ない!