『ONE PIECE(ワンピース)』の主人公であるルフィには、「ギア2」のように、いくつかの変身形態があります。ただ、最新の「ギア5」に関してはファンの間でさまざまな考察が飛び交っているようです。
画像は『ONE PIECE ワンピース 20THシーズン ワノ国編 piece.51』(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】色々隠しすぎだって! こちらがニカを知っていたかもしれない人物です(3枚)
タイトル
『ONE PIECE(ワンピース)』の主人公である「モンキー・D・ルフィ」は「ゴムゴムの実」(正確には「ヒトヒトの実」)の能力者であり、勢いがすごい麦わらの一味の船長でもあります。
※この記事には110巻以降の内容を含みます。
この作品の醍醐味でもある、海賊たちのバトルは圧巻です。そのなかでもルフィの「ゴムゴムの実」の能力は、自らの肉体を変形させて、さまざまな形に変身しました。
まずは「エニエス・ロビー編」で披露された「ギア2」です。足をポンプにして血流を加速させて身体能力を向上させますが、体力の消耗が激しく、自身の寿命が削られるデメリットがありました。2年間の修行でそのデメリットは克服済み。
続いて「ギア2」と同時期に描かれた「ギア3」は体の一部を巨人族のように巨大化して物理的に攻撃力をあげます。攻撃力、攻撃範囲は「ギア2」より上ですが、スピードは落ち、体力はより奪われる姿だったようです。
2年間の修行でたどり着いた新たな境地「ギア4」も外せません。上半身を風船のように膨らませて武装色の覇気で腕の硬度をあげています。「ギア2」「ギア3」がより改良されたイメージで、自ら調整することでさまざまな形態に変形可能です。ただ、この姿にもタイムリミットがあり、その限界を超えると10分間も覇気が使えなくなってしまいます。
そして「ワノ国編」で登場した「ギア5」は、「悪魔の実」の能力を覚醒させたルフィがニカ化した姿です。「ニカ」とは『ONE PIECE』世界で「太陽の神」として崇められている存在で、以前作中で言及された際には大きく口を開けて、頭部が燃えているようなシルエットが描かれました。
実際に変身したルフィも楽しそうに大笑いしており、頭部は炎のように逆立っていました。また、全体的に見た目が白っぽくなっただけではなく、性格が幼くなっています。
まるで別人化のように無邪気なルフィの言動にファンからは「乗っ取られてない?」「二重人格なのか?」と不安があがっています。また、あまりにも子供のような行動に「バトルシーンの緊張感が足りない」「今後もずっとふざけちゃうの?」と、戦いの緊迫感を欲する声もあがっていました。
確かにこれまでの『ONE PIECE』では、命がけで戦う海賊たちのピリピリとした空気感が読者をより作品に引き込みました。それと比べると、ニカ化したルフィはずっとふざけているような感覚で、空気が張り詰めるあの雰囲気を楽しんでいたファンにとっては少し物足りなく感じるかもしれません。
また心配なのは人格だけではありません。ニカ化が解けた後、ルフィが老人のように老けてしまったのです。これは、かつて原作者の尾田栄一郎先生が描いた「ルフィの未来」に似ています。本人ですから似るのは当たり前ですが、まだ20歳にもなっていない少年が40歳、60歳の未来に近づくというのはなかなか衝撃的です。
最終章に突入してルフィはさらに強力な「ニカ」の力を手に入れました。しかし、それによってルフィの身体への影響やバトルシーンの雰囲気が変わってしまうことへの懸念もあります。今後、ルフィにはどんなことが待ち受けているのでしょうか?