スマックダウンが現地時間8日、ニューヨーク州バッファローで行われ、ローマン・レインズとサミ・ゼインが和解。ウーソズ(ジミー&ジェイ・ウーソ)とともにオリジナル・ブラッドラインを再結成し、ソロ・シコア率いるブラッドラインとの全面対決が決定的となった。
レインズは11・2『クラウン・ジュエル』でウーソズとのトリオでシコア&ジェイコブ・ファトゥ&タマ・トンガと対戦したものの、シコアのサモアンスパイクに敗北。試合後もブラッドラインの集団暴行を受け、ゼインが加勢に飛び込んだものの、ヘルヴァキックがレインズに誤爆してしまった。
この日のオープニングにレインズ、ウーソズが登場。ジェイが「いろいろ誤解が起こってるみたいだ。あいつの話を聞いてくれ。あいつの本音をな。頼むぜ」とレインズに呼びかけると、当のゼインが現れた。レインズと向き合ったゼインは「お前への蹴りはわざとじゃない」と釈明。かつてレインズ率いるブラッドラインの一員だったゼインは当時のことを「俺の人生とキャリアにおいて、かけがえのない時間」と表現した。
そしてゼインは「この4人でのブラッドラインでの日々が忘れられない。俺たち4人がここに集まっているということは、お前も元に戻りたい気持ちがあるってことだろ? ローマン、お前に判断を任せる。もう俺にブラッドラインとかかわってほしくないなら、俺はここから去る。ウーソズとサミ・ゼインとローマン・レインズで再びともに戦いたいんだろ? それがお前の望みなら加わろう」とレインズに求めた。
するとレインズは困惑した表情を浮かべ、「こいつは一族じゃない。血族でも名誉メンバーでも兄弟でもない。俺の時間を無駄にするな」と不快感をむき出しに拒否。「用があるのはソロだ! とっとと出てこい。ケリをつけるぞ」とシコアに出頭を要求した。
ゼインが無念そうに去っていく中、ファトゥがビジョンに現れ、「この世には一族の長と、その他しか存在しない。ソロは一族の長、お前はその他だ。わきまえろ。お前ごときがソロに命令できるわけがねえ。お前は黙って承認しろ」と言い放った。
その後、ブラッドラインを率いるソロ・シコアがファトゥ、タマ・トンガ、トンガ・ロアとともにリングに登場。レインズへの当てつけのように一族の長としての承認式を行おうとした。
するとレインズがやってきて、シコアらの前に立った。「OTC!」チャントの大合唱の中、シコアが「お前にやってほしいことがある。俺を誰もが認める一族の長だと承認しろ」と迫ったものの、レインズが受け入れるはずがない。「てめえは一生、承認しねえ。お前に挑戦するために出てきた。1対1の勝負だ。勝者が唯一の一族の長だ」と条件付きの一騎打ちを迫った。
これにシコアは「お前とやる必要はない。俺はすでに誰もが認める一族の長だ。分かんねえのか? こいつらはお前じゃなく俺を承認している!」と高笑いとともに拒否。大ブーイングの中、「そもそも一族がいなければ長もクソもないだろ? 俺に挑戦だと? ふざけんな。逆に俺からの挑戦だ。バックステージに戻ってお前と組んで俺たちと戦争したいヤツらを探してこい」と要求した。
ここでゼインが入場ゲートに現れた。ファトゥ、タマ、ロアがレインズに襲いかかると、シコアは「サミの蹴りは誤爆なんかじゃねえ。わざとだ」と言い張った。ジミーとジェイが駆けつけ、タマとロアを場外に蹴散らすと、トラースキックを同時にお見舞い。ならばとファトゥがトラースキックでジミーとジェイを次々にねじ伏せ、シコアはレインズを捕まえてサモアンスパイクの構えに入った。
するとゼインがリングに飛び込み、「顔面に蹴りだ。サミみせてみろ。顔面を蹴るんだ。こいつが何をしたか思い出せ」と迫るシコアの顔面にヘルヴァキックを叩き込んだ。レインズがファトゥにスーパーマンパンチを見舞うと、ゼインもヘルヴァキックをさく裂。連係が成立した形となり、レインズはシコアにスピアーを叩き込んだ。
ウーソズが天を指さすと、ゼインも同じく天を指さした。そしてレインズも人差し指を突き上げ、ここに両者の和解が成立。オリジナル・ブラッドラインが再結成された。今月30日には『サバイバーシリーズ』を控え、新旧ブラッドラインによる全面対決が決定的となった。
今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。