「冷酷と激情のあいだvol.220〜女性編〜」では、事実婚の夫であるトシカズさん(46歳・仮名)が、家のことについて毎回“妻からやらされている感”をアピることに不快感が募る妻・千晶さん(46歳・仮名)の不満をお届けしました。 千晶さんは今の生活が続くのであれば、シングルに戻るほうがはるかに快適だと考え、離婚も辞さない覚悟です。ではトシカズさんは、今の夫婦関係についてどんな考えをもっているのでしょうか。

【冷酷と激情のあいだ~男性編~】

46歳、口下手なんです…



人と話すのが苦手で…(写真:iStock)

「あっ。すいません。俺、人と話すのすごく苦手なんです。変なこと言っちゃったら、ほんとすみません。

 なるべく、ちゃんと話すようにします」

 開口一番、人見知りの性格を強調するトシカズさん。しばらく黙ったあと、夫婦間について思うところをポツリポツリと口にし始めました。

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怒られるまで気付けない



ぜそこまで?(写真:iStock)

「妻は、細かいことによく気が付く性格です。だから俺が配慮に欠ける発言をすると、サッと顔色が変わりますね。

 でも俺は、悪気があってやっていることではないので…。怒られるまで気付けないんです。

 妻の不愉快な顔を見ていると、こちらも嫌な気持ちになります」

 妻からは「言葉の使い方がおかしい」や「何かを口にするときには、聞いている人がどう思うのかまで考えてから話すべき」などと言われているそう。

 しかしトシカズさんは、妻がなぜそこまで目くじらを立てるのか、理解できないと頭を抱えます。

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