彼女がほしい男性が「唇カサカサだからリップ塗ったほうがいいよ」のアドバイスに激昂したワケ 〈日本一高いレンタル彼女が考察〉

「鼻毛が出ていない男性を望むなんて高望みだ」

さらに衝撃的だったのが、これに関連した下記ポストを投稿したときのこと。

「鼻毛が出ていない男性を望むなんて高望みだ」と怒り出す男性からのDMが届いたのだ。どう考えても高望みどころか、鼻毛が出ている男性のほうが少数派なので、怒っていないですぐに改善すべきである。

 鼻毛が出ている側と、それを指摘する側。デリカシーがないのは、間違いなくデートに鼻毛を出して来るほうだ。「傷つく」という言葉が出てくるあたり、外見を指摘されることで「自分を否定されている」という気持ちになるのだろう。

おそらく恋愛以外でも上手くいかないことが多く、自己肯定感が低いため「ありのままの自分でいることが正しい」と自分を肯定し、自分の心を守っているのかもしれない。

そんな彼らの言い分を聞いていると、本人の意識を超えて、それを形成してきた環境が大きく関わっている気がしてくる。

「リップなんて、なに色気付いてんの(笑)」「いや、モテに必死すぎだろ(笑)」。男性社会では見た目をよくしようとすると、そのようなイジリを受けることがまだまだ多い。

このような不快なイジリに実際に遭った男性もいるはずだ。なにもリップに限った話ではない。化粧水や日焼け止めといったスキンケアも、「モテのためのもの・女々しいもの」と認識されてしまっている。重ねて言うがそれは断じて違う。己のためのものだ。

男性は女性と比べ、圧倒的に「身だしなみ・セルフケア」の意識が欠落している。とはいえ今は時代が変わってきていて、男性のビジュアルレベルが少しずつ上がってきている。

それは髪の毛をセットして、眉を整え、鼻毛を処理して、リップを塗って、スキンケアをして、という正直女性にとっては当たり前のことを、男性もしたほうがいいよね、という風潮がジワジワ広がってきているということだ。

このまま日本男性全体の清潔感が底上げされ続け、それが当然のこととなり、男性のモテる条件から「清潔感」がなくなるその日を、私は心待ちにしている。

文/よもぎちゃん