〈JUNGLE DANCEで大ブレイク〉「これ私が歌うの⁉」“レコ大優秀賞シンガー”谷村奈南が今だから語る“デビュー秘話”

大事にする“自分らしさ”

――環境も心境も激変したのですね。現在最も大事にしているのは「自分らしく」というマインドでしょうか。

そうですね。当時は自分の未熟さから自分らしくいられなかった。だからこそ、本当に自分らしく生きてみたいという望みを持ったのだと思います。

やりたいことだけで生きていくことも、決めてすぐそうなれたわけではなく、数年かけてこのライフスタイルにシフトしてきています。この生き方ってやはり責任もリスクも増えます。でもそれ以上に「自分の人生の主導権が自分にある」というパワフルな感覚で生きられる。ここに自分らしさが出てくると思います。これからも楽しみながら探求していきたいと思います。

――当時と今では流行の音楽やファッションなども大きく変化していますが、時代の変化にはどのような思いを抱いていますか?

当時身を置いていた“THE芸能界”というところに自分が今いるという感覚もないし、日々自分の好きなことにしかフォーカスをかけて無いので(笑)、正直あまりわからないかもしれません。

そもそもエンタメ自体、本当に移り変わりが早い場所ですよね。CDはもう配信メインに変わっていますし、芸能界自体も相当変わりましたよね。強いて挙げるなら、今の人たちは割りかし自由に活動されているように見えるかなと思います。

――現在は日本とハワイの2拠点生活で、国際的な音楽活動のほか瞑想講師やオンラインサロン運営もされています。

もともと幼少期の頃から父の仕事でハワイと日本を行ったり来たりしていたので、ハワイは第2の故郷という感じです。ずっと住みたいなとは思っていたんですが、仕事や2拠点の費用などいろいろなことを言い訳にしてなかなか行動に移せませんでした。でも自問し直感を信じ、よし決めた!となりました。先に環境が整ったから行動に移したわけではなく、決めたことで少しずつ環境が整い出しました。

マインドフルを大切にして生きている今の自分にとって、ハワイという地のエネルギーはピッタリなんです。

オンラインサロンでは、皆さんがさらに自分らしく、幸せに心豊かに生きられるように『人生幸上委員会』というのを掲げて、さまざまな発信・交流を行なっています。

取材・文/集英社オンラインニュース班
撮影/村上庄吾