【新日本】ゲイブが“後輩"藤田返り討ちでSTRONG王座V4 大岩が挑戦表明

『Fighting Spirit Unleashed 2024』アメリカ・Lowell Memorial Auditorium(2024年11月8日)
STRONG無差別級選手権試合 〇ゲイブ・キッドvs藤田晃生×

 STRONG無差別級王者・ゲイブが道場生時代の後輩・藤田を返り討ちにし、4度目の防衛に成功。試合後、大岩陵平が挑戦を表明し、12・15ロングビーチ大会でのタイトルマッチが浮上した。

 STRONG王者・ゲイブが挑戦者を募ると、藤田が名乗り。11・4大阪大会でロビー・イーグルスとのTMDKコンビでジュニアタッグリーグ戦に優勝した勢いそのままに、ボストン大会のメインでヤングライオン時代の先輩に挑んだ。

 序盤から激しい逆水平の打ち合いを展開した藤田だが、場外ブレーンバスターで大ダメージを負って早くもリングアウト寸前に追い込まれてしまう。余裕のゲイブは試合中にもかかわらずマイクでケニー・オメガを罵倒。11・4大阪大会のバックステージでケニーを襲撃したゲイブは新日本から厳重注意と罰金を科せられており、その憂さを晴らすかのようだ。

 藤田も再び逆水平合戦を挑んだものの競り負けてしまう。それでも逆水平を乱れ打ち、噛みつき攻撃で止められても張り手でねじ伏せた。さらに左右の張り手、ヒザ蹴りを乱れ打ち、ジャーマンを3連発と攻め立てたが、ゲイブは左ラリアットで鎮圧。藤田も力なく張り手を連発するものの、そのたびにゲイブは張り手でお返し。変型フェースバスター、高速バックドロップで追い込んだ。

 それでも藤田は死力を振り絞ってカウンターの左ラリアットで逆襲。Abandon Hopeをさく裂させた。左右の張り手を見舞い、追尾式ラリアットを食らっても追尾式レッグラリアットで応戦。場外に転落したゲイブにエプロンからのラ・ケブラーダを放った。

 ようやく勝機をつかんだ藤田はスワンダイブ式ミサイルキック、Abandon Hopeでたたみかけたが、ニアロープで3カウントは奪えない。雪崩式ジャーマンが不発に終わり、ゲイブが放ったムーンサルトを自爆させたが、Abandon Hope狙いをパワーボムで切り返され、ランニングニーを被弾。ゲイブがパイルドライバーを連発しても2カウントで返して粘ったが、マッドマンボムでダメ押しされて3カウントを聞いた。

 藤田の奮闘を断ち切ったゲイブがSTRONG王座4度目の防衛に成功。試合後も藤田にパイルドライバーを決めようとすると、大岩が駆けつけ、ローリングエルボーでゲイブをねじ伏せてTMDKの盟友を救出した。

 大岩はこの日、KENTAとの一騎打ちに快勝。そのKENTAが飛び込んできても撃退すると、ゲイブにローリングラリアットを叩き込んだ。「おい、ゲイブ。俺の仲間が、大切な同期がやられて俺は黙っていられねえよ」と言い放った大岩は、英語で「俺が次のチャレンジャーだ。なぜならTMDKは俺のチームだ! The Mighty Don’t Kneel!」と表明した。

 大岩はバックステージで12・15ロングビーチ大会を舞台に指定。「藤田の借りも返すけど、それ以上に俺は俺のために、そしてTMDKのために俺はリングに上がるぞ。待ってろ、ロングビーチ!」と宣言した。対するゲイブも「オーイワ! AEWから挑戦者を募ったけど、お前が先に出てきたから、お前に先に挑戦させてあげよう」と受諾。両者によるSTRONG王座戦が決定的となった。