現地時間11月9日に開催されたイングリッシュ・プレミアリーグ(EPL)第11節で、鎌田大地が所属するクリスタル・パレスは、フルアムとホームで対戦。前後半の終盤に1点ずつ奪われ、0-2でロンドンダービーを落とした。
痛恨だったのが、鎌田の退場だ。3-4-2-1の2シャドーの一角で先発した日本代表アタッカーは、0-1で迎えた76分、足を上げてレイトタックルを仕掛けてしまい、足裏がケニー・テテの右足を直撃。一発レッドを食らい、数的不利を強いた。
チームの勢いをそぐ行為に対し、現地メディア『THIS IS LOCAL LONDON』は「パレスは後半に盛り返そうとしたが、カマダの狂気の瞬間が逆転の望みを絶った」と伝えるなど、厳しい指摘が相次ぐなか、韓国メディアも反応。『STAR NEWS』は次のように論じている。
「カマダがEPLで苦戦している。今シーズンの公式戦14試合に出場し、2ゴール2アシストを記録しているものの、全てカラバオカップでの攻撃ポイントだ。リーグ戦11試合に出場している間、まだ初ゴールすら奪えていない」
同メディアはそのうえで、「実はカマダのヨーロッパでの試練は、昨シーズンから始まっている」と説明。セリエA時代の苦戦にも触れている。
【動画】鎌田が危険なタックルで痛恨の一発レッド
「フランクフルトを離れ、ラツィオに移籍したが、序盤から主力争いに敗れ、アジアカップのメンバーからも外れた。その後、徐々に出場機会を増やし、最終的に公式戦38試合に出場したとはいえ、2ゴール2アシストに留まった。
ラツィオと1年契約を結んでいたカマダは再契約せず、EPLへの挑戦を選んだ。ただ、新天地でも力を発揮できていない。ブンデスリーガ時代に見せたセンセーショナルなパスとキック、プレーメイキング能力が、ハイプレッシャーのEPLではなかなか通用していない」
一刻も早くプレミアリーグで目に見える結果を残したいところだ。だが、代表ウィークによる中断に加え、出場停止もあり、次にチャンスが訪れるのはしばらく先となってしまった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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