『ONE PIECE(ワンピース)』は長編作品のため、途中で読むのを中断してしまったファンも多いかもしれません。特に名作と呼ばれる「アラバスタ編」で離れてしまった読者に向けて、その後の驚くべき展開を、キャラクターたちの意外な関係性を中心にご紹介します。



映画『ONE PIECE エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』ポスタービジュアル (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)「2007 ワンピース」製作委員会

【画像】え…っ?本編にはないウェディングドレス姿も? こちらがルフィにベタぼれしてる美女です(4枚)

麦わらの一味の仲間が増えていた

 大人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』(作:尾田栄一郎)は100巻を超える長編作品だけに、途中で読むのを中断してしまったファンも少なくないでしょう。特に名作と評価の高い「アラバスタ編」を最後に離れてしまった読者が目立ちます。

 実は「アラバスタ編」で離脱したファンに衝撃が走る、新事実がここ最近のエピソードで判明しました。

 まずは「王下七武海」についてです。まず「王下七武海」制度はすでに撤廃されています。また初登場時に「王下七武海」メンバーだった7人は、なんだかんだあって麦わらの一味と共闘する事態に発展します。

 例えば「世界一の剣豪」として知られる「ジュラキュール・ミホーク」は「ロロノア・ゾロ」の師匠として2年間一緒に修行をしました。また、王下七武海の紅一点「海賊女帝」こと「ボア・ハンコック」は、ルフィに心を奪われます。

 さらに、ジンベエザメの魚人「ジンベエ」が、操舵手として麦わらの一味に加わりました。「アラバスタ編」では恐ろしい敵だったはずの「王下七武海」が、いまでは仲間として一緒に戦うようになっているのです。

 続いて、コミックス12巻の「双子岬」での出会いも特筆すべき出来事です。ここで登場する巨大なクジラ「ラブーン」は、数十年前に別れた海賊たちの帰りをいまでも待ち続けていました。帰らない仲間たちに代わり、ルフィたちがラブーンと「戦いの約束」を交わしたこの話は、重要な伏線になっていたのです。

 そして「スリラーバーグ編」で登場したガイコツの音楽家「ブルック」こそ、ラブーンが待ち続けていた「ルンバー海賊団」の一員だと判明します。当時の仲間は全滅してしまったものの、ブルックは「ヨミヨミの実」の能力で生き返り、50年もの間、ひとりで海をさまよい続けていました。最終的にブルックは音楽家として、麦わらの一味に加わります。

 そのほか、「アラバスタ編」で大きな印象を残したキャラクターといえば、アラバスタ王国の王女「ネフェルタリ・ビビ」ではないでしょうか。そのビビと過去に因縁のあった人物として「ドラム王国」の元国王である「ワポル」があげられます。

 ワポルは国の有事の際、国民を見捨てて逃げ出し、それを知ったビビが「それが一国の王のやることなの!!?」と強く憤っていました。ところが、コミックス107巻1085話では、このふたりが行動をともにすることになります。今後、ビビとワポルがどのようにメインストーリーに関わってくるのか、目が離せません。

 このように、初期には敵対関係にあったキャラクターや伏線が、時間が経つことによって思いがけない展開につながるのも『ONE PIECE』ならではの魅力といえるでしょう。