クリスタル・パレスは現地時間11月9日に行なわれたプレミアリーグ第11節で、フルアムとのホームゲームを0-2で落とし、今季6敗目を喫している。
前半アディショナルタイムに自陣でパスをカットされてエミール・スミス・ロウの先制ゴールを許し、反撃がならないまま終盤に入り、83分にハリー・ウィルソンに決定的な追加点を奪われて万事休した一戦、鎌田大地はスタメンとして前半はシャドー、後半はボランチで奮闘したが、76分にボールを奪おうとして足の裏を見せた危険なタックルを仕掛けてしまい、自身のキャリアで初となる一発退場を食らった。
クラブは公式サイトで、この場面について「パレスはエネルギッシュに戦い続け、イスマイラ・サールと鎌田が良いスペースを見つけ、ジャン=フィリップ・マテタが低いシュートで相手GKベルント・レノの対応力を試したが、試合終了15分前、鎌田がケニー・テテに対して仕掛けたスライディングタックルが足が高すぎると判定され、日本代表選手はマイケル・ソールズベリー主審からレッドカードを掲げられたことで、いっそう厳しい状況に陥った」と綴り、数的不利がチームにとって痛手となったことを強調している。
一方、現地メディアの反応を見ると、日刊紙『The Guardian』は「テテのすねに向けての無謀なスライディングタックル」、『THE Sun』紙は「鎌田の悪質なタックルによる一発退場で、パレスの問題がさらに悪化した」、『Daily Mail』紙は「鎌田がテテに高く飛びかかったことで、ソールズベリー主審はこのMFに退場を命じるしかなかった」と、それぞれ報じた。
また『Daily Mail』紙は10点満点の採点で鎌田にチーム単独最低の「4」を与え、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』も「5」の最低点に。後者はオリバー・グラスナー監督の「我々は簡単なミスをしすぎた。チャンスがあったのに、それを活かせなかった。そしてレッドカードを受けて負けた。今季初めて、負けるべくして負けた。退場者が出たら試合は終わりだ」とのコメントを紹介した。ただでさえ負傷者が多い厳しい状況の中で、鎌田を次戦以降に出場停止で欠くことのダメージを指摘している。
かつてパレスでもプレーした元アイルランド代表FWのクリントン・モリソンは、コメンテーターを務める『Sky Sports』で「鎌田は本来のセンターMFではない。それでもこのポジションでプレーしているが、ここまでのところ全く良くない。自信を失っているのだ。酷いタックルだった」と背番号18を酷評した。
対して、スポーツ専門サイト『GIVE ME SPORT』は、「フルアム戦の敗因として、多くの人々の視線は、グラスナー監督の選手起用や、夏に加入した鎌田のレッドカードに向けられているが、真の敗因はGKディーン・ヘンダーソンの不調にある」との見解を示し、このイングランド代表としてのキャップ数も刻んでいる27歳がいかに守護神として不安定であるかを強調して、「(昨夏に加入する際の)2000万ポンド(約39億円)の移籍金は無駄遣いだった」と切り捨てている。
構成●THE DIGEST編集部
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