「彼は子どもなのさ」ヤニスの“くだらない行為”にブラウンは呆れ顔「俺は勝つことだけに集中している」<DUNKSHOOT>

 ミルウォーキー・バックスとヤニス・アデトクンボに対する評価が、様々な理由から日に日に下がっている。

 現地時間11月10日(日本時間11日、日付は以下同)、バックスは本拠地ファイサーブ・フォーラムで行なわれた昨季王者ボストン・セルティックスとの一戦に、107-113で敗戦。これで今季成績を2勝8敗(勝率20.0%)とした。

 ヤニス、デイミアン・リラードの強力デュオを擁し、優勝候補の一角と目された今季のバックスだが、開幕2戦目から6連敗を喫するなどここまで一向に調子が上がらず。リーグ制覇どころかイースタン・カンファレンス14位に沈む体たらくで、期待外れの烙印を押されている。

 また、このセルティックス戦で43得点、13リバウンド、5アシスト、2ブロックと攻守両面で大爆発したヤニスだったが、看過できないプレーもいくつかあった。第3クォーター残り7分、シュートチェックに行った際にジェイソン・テイタムの着地地点に足が入ってしまい、それを踏んだテイタムが足首を抑えて転倒。故意かどうかはさておき、一歩間違えば大ケガにつながる危険な行為であり、試合後にテイタムとジョー・マズーラHC(ヘッドコーチ)は、この一連のプレーがノーコールだったことに憤慨していた。
  さらに第2クォーター序盤には、ポストプレーを仕掛けた際に肘を振り回し、マークしていたジェイレン・ブラウンの顔面付近を直撃。ブラウンには幸いケガもなく、こちらはオフェンシブ・ファウルがコールされたが、問題はこの後だった。

 ディフェンスに戻る際、ヤニスはブラウンに対し和解のためのハイタッチを求める。ブラウンはこれに応じて手を差し出したのだが、ヤニスは手を引っ込めてブラウンのタッチを空振りさせ、おどけたような表情を見せたのだ。

 直後にもう一度ハイタッチを試みたヤニスだが、この子どもじみた行為に、ブラウンも思わず呆れ顔。試合後に記者から一連の行動について問われると、まるで意に介していないような素振りでこう答えた。

「ヤニスは子どもなのさ。俺はチームの勝利に貢献することだけにフォーカスしている。今夜やってみせたようにね」

 軽くあしらわれるような格好となったヤニス。チームともども失いつつある名声を取り戻すためには、自らの圧倒的な活躍でバックスを再び頂点に導くほかない。

構成●ダンクシュート編集部

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