アプローチが苦手な人は必読!特に「スコア90が切れない」「グリーンまわりが苦手」な人への新基本を解説。

フェースは開くのではなく“かぶせて握る”と鈴木聖二コーチ。スコアを上げたい人は要チェックです!

フェースを開くとダフり、トップの危険性が高まる


少し閉じた向きで握るのが寄せ上手への近道!
「これならザックリがなくなります!」(鈴木・画像右)
「なんだかボールが左に行きそうですね」(飯田・画像左)

アプローチでザックリやトップのミスが多い人は「フェースをかぶせて握る」アプローチがオススメです。

ウエッジはフェースをスクエアに向けると、ヘッドの重心がシャフトの軸線よりかなり後ろに来てしまいます。そのためバックスイングでフェースが開きやすく、それをインパクトまでに戻せないとミスが出てしまう。とくにアプローチは、振り幅が小さいぶんフェースを開閉する時間が短いので、フェースをスクエアに戻せず開いたままになってミスする人がとても多いのです。

そこでヘッドの重心がシャフトの軸線上に来るように、最初からフェースを閉じて握る。すると、ヘッドを操作しやすくなって、大きなミスを減らせます。最初は違和感があるかもしれませんが、打ってみるとフェースに球が乗ってスピンが効き、距離感もそろうので、ぜひ試してください。

かぶせて握るとシャフトの軸線上に重心がそろう

スクエアに握るとヘッドの重心がシャフト軸線より後方に来て開きやすいが(左)、かぶせて握ると軸線と重心がそろうので操作しやすくなる(右)

バックスイングでフェースが開くとミスしやすい!


ヘッドの重さでフェースが開きやすい

スクエアに握るとバックスイングでフェースが開きやすく、そのままだとダフりやすい(×左)。手先で戻そうとするとトップのミスも出る(×右)

いかがでしたか? このレッスンを参考に練習してみてくださいね。

レッスン= 鈴木聖二
●すずき・せいじ/1980年生まれ。明治大学ゴルフ部主将としてチームを優勝に導く。現在は東京都多摩市の桜ヶ丘グリーンクラブなど都内でレッスン活動を行う。Golf Street所属。

アマチュア代表= 飯田祐貴さん
●いいだ・ゆうき/1986年生まれ。ゴルフ歴は約4年とまだ浅いが、すでに平均スコアは90前半の腕前。しかし、アプローチが苦手でザックリのミスが多く、寄せの場面ではSWを敬遠しがち。

構成=鈴木康介
写真=相田克己
協力=日神グループ平川CC