物欲旺盛なライトニング編集部員たちが、今の気分で選んだ欲しいモノや身銭を切って購入したアイテムをジャンルレスで報告! 今回は「ショットのワンスターを購入して10年。ここ数年は年に数回しか着ていないが、それなりにこなれてきていい感じだ。そろそろまた新しい革ジャンを新調しようかな」と、レザージャケットも着こなすライトニング編集部の旅する女・めぐミルクがお届け。
米沢緞通・滝沢工房の革用ブラシ。
ウールはホコリを引き受けやすく、わずかに油分を含んでいるため磨くと上品な艶を出すのが特徴。このブラシは経糸にウールのパイル糸を絡め、緯糸と絡み糸で形成されており、鞄や靴、ソファなど革製品に使うことが可能だ。W40×H135×D30cm。6050円(米沢鍛通 https://www.yonezawadantsu.jp)
今年も少し遅い夏休みをもらって4日間の旅をしてきた。行き先は新潟と山形。日本を代表するプロダクツが生まれる燕三条や天童木工へ実際に行って、思う存分買い物をするつもりだった。すっごく楽しみにしていたのに、やっぱりハプニング勃発。
新潟から山形の鶴岡まで特急に乗って移動をする予定だったのだけれど、前週からの大雨で、一部区間で土砂が線路を覆ってしまい、なんと特急が運休。一部区間を除いてローカル線が動いていたのでなんとか鶴岡にたどり着くことはできた。6時間もかかったけど(苦笑)。それもいい思い出。気を取り直して次の日からしっかり観光を楽しんだ。
そんな道中、立ち寄ったのが山形を中心に全国の“いいもの”を集めたセレクトショップに立ち寄った。インテリアから調理器具、雑貨などを扱っている中に、革用ブラシなるものを見つけた。ブラシ部分は羊毛。馬や豚じゃないところがポイントだ。
調べてみると、米沢鍛通の滝沢工房というところが作っているらしい。鍛通とは羊毛や綿などを使った厚手の敷物、つまり絨毯の一種。柔らかな手触りが気持ちいい。当時レザーズデイも間近だったということもありちょうどよかった。艶、出ますよ。
持ち手はナラを採用。横から見ると台形になっておりとても持ちやすい。無垢材ならではのしっとりとした感触も使いたくなる理由。
羊毛のふんわりとした手触りが気持ちいい。革を優しくなでるだけでも艶が出て、革製品の手入れが楽しくなること請け合いだ。
10年愛用している革ジャンだが、恥ずかしながらほとんど手入れをしたことがない。これを機にちゃんとブラッシングしようっと。
(出典/「Lightning 2024年12月号 Vol.368」)