2009年に公開された『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』に再び注目が集まっています。実は最新話で、どこかで見たことがあるキャラクターが登場しているようです。



画像は『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』ポスタービジュアル (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)「2009 ワンピース」製作委員会

【画像】え…っ?お前本編出てきたんかい!? こちらがルフィたちを「待ってる」かもしれない意外なキャラです

見覚えのある生物たちが再登場?

「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中のマンガ『ONE PIECE(ワンピース)』(作:尾田栄一郎)を原作としたアニメ映画『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』(以下略)が再注目されています。

※この記事には単行本『ONE PIECE』110巻以降の内容を含みます。

『STRONG WORLD』は、元ロックス海賊団であり、金獅子海賊団大親分でもある「シキ」に誘拐された「ナミ」を救うべく、麦わらの一味と、シキによって集められた海賊たちの戦いが描かれます。

 この作品は『ONE PIECE』の劇場版アニメ映画のなかでも屈指の人気を誇る作品で、2022年にフジテレビで行われた「ONE PIECE歴代映画投票企画」では1位に輝きました。

 作品の見どころといえば、バトルシーンや内容も素晴らしいですが、島ならではの変化を遂げた不思議な体型の生物が記憶に残っている人も多いのではないでしょうか?

 この生物たちは、一瞬しか登場しないキャラも含めた60体すべてが原作者である尾田栄一郎先生によってデザインされました。迫力がありつつも、どこかユーモアも混ざった生物の姿が素敵です。

 そして、この生物たちにそっくりなキャラが本編の最新1131話で描かれました。『STRONG WORLD』では、サーベルタイガーのような巨大な牙を持つトラや、手が長いクマ、巨大なカマキリ、角はシカっぽい恐竜などが登場しました。

 その一方で原作では、サイズが規格外なマンモス、大蛇、ゴリラ、シロクマ、犬、シカが描かれています。ルフィがゴリラの手に乗せてもらったコマでは、ルフィのサイズはゴリラの手の第一関節程度だったため、『STRONG WORLD』と同等か、それ以上にサイズ感がおかしいことが見て取れます。

 特にそっくりと話題なのが、原作では巨人族の「ハイルディン」が「ヘラジカ」と言ったシカのような角を持った生物です。『STRONG WORLD』では「エットウザウルス」という名前で登場しました。あまりにもシカっぽくない、この生物については、ファンからツッコミも多く「シカに見えない凶悪な顔」「恐竜の方がしっくりくる」との声があがっています。

 また、『STRONG WORLD』を彷彿とさせる今回の描写に、シキの再登場も期待が高まっているようです。そもそも映画版『ONE PIECE』に登場するオリジナルキャラクターは、あとから本編に登場することはほとんどありません。しかし『STRONG WORLD』のラスボスであったシキだけは、もともと本編に登場させる構想があったからか、「ゴッドバレー事件」の回想シーンで描かれ、当時はネット上でも大盛り上がりをみせました。

 1124話のラストには、何かを飲みながら「来い…」とつぶやく人物のシルエットが描かれています。このシルエットに「シキではないか?」との意見があるのです。現在進行中の「エルバフ編」では『STRONG WORLD』をもう一度振り返ると、より深く物語を堪能できるかもしれませんね。