SPCバスキン・ロビンス(Baskin-Robbins、B-R サーティワンアイスクリーム)社が、「IVE」チャン・ウォニョンの発した流行語が含まれた新商品を発売したところ、「無断使用」の批判を受け、販売を中止した。

 8日、SPCバスキン・ロビンス社は公式ホームページを通じて、新製品「LUCKY VICKY MOCHI」発売を知らせた。説明によると同商品は、もちもちとした餅の中に塩ミルクアイスクリームをたっぷり詰め、可愛い四つ葉のクローバーの形にしたもので、14日の大学修学能力試験を控えた受験生のために作ったというもの。

 しかし該当商品名の中の「LUCKY VICKY」という言葉が問題となった。「LUCKY VICKY」は、「IVE」のメンバーで「VICKY」の英語名を持つチャン・ウォニョンがベーカリーに行った際、パンが品切れの状況の中でも「ラッキーなことに焼きたてのパンを頂けることになった」と話したことから生まれた言葉。その後、肯定的な考え方を意味する「LUCKY VICKY 的思考」がミームのように広がり、放送やSNSの流行語となって定着した。

 こうして同社が新商品名に「LUCKY VICKY」を使用したところ、ネットユーザーの間で「チャン・ウォニョンさんに許可は得たのか」「ビジネスモラルがない」といった指摘を受け、批判を浴びた。

 その後、同社は「LUCKY VICKY MOCHI」商品の販売を中止。「ラッキーバスキン・ロビンス」プロモーションに切り替えた。それによると、14日から17日まで店舗を訪れて「ラッキーバスキン・ロビンス」クォーターを購入する顧客に4000ウォンの割引を適用するという。関係者は「幸運の四つ葉のクローバーをテーマにしたラッキーバスキン・ロビンスクォーターで受験生に肯定的なエネルギーを送り、豊富な特典を楽しんでほしい」と伝えた。

 しかし依然としてチャン・ウォニョンさんの流行語を無断使用した後、謝罪なしに製品を発売中止にした点はネットユーザーの間で批判の的となっている。