現地時間11月10日に行なわれたリーグアン第11節で、スタッド・ドゥ・ランス(以下ランス)はル・アーブルを3-0で下し、連敗を3で止めた。
降格圏内に沈むチームとのアウェーマッチ、ランスは15分に中村敬斗が左サイドからカットインしてシュートを放ち、これをGKが弾いたところをウマウ・ディアキテが反応良く詰めて先制。その6分後には、波状攻撃から今度は中村自身が左からのクロスをダイレクトで叩いて2点目を挙げ、57分には速攻から伊東純也がフリーでこぼれ球を詰めてダメ押しゴールを挙げた。
日本人選手がいずれも結果を残し、フランスのサッカー専門サイト『Made in FOOT』は「中村が左足の鮮やかなシュートでランスに追加点をもたらした」「不可欠な存在である伊藤のゴールで試合に決着をつけた」と、それぞれの得点を報道。また、中村を「マン・オブ・ザ・マッチ」に選定して、以下のように彼のプレーを総括している。
「ランスの日本人ウインガーは、この試合で最も目立った選手だった。15分にディアキテの先制点に関与し、続いて今季6点目となる追加点を決めてチームに貢献した。試合終盤(86分)にテディ・トゥーマと交代するまで、素晴らしいプレーを披露した」
一方、『football.FR』は「伊東と中村がル・アーブルの選手たちを混乱させた」「ランスはカウンターを仕掛けるたびにル・アーブルに脅威を与えたが、とりわけ中村と伊東の速いワンタッチでのプレーが目立った」と2人の活躍ぶりを伝え、3点目の場面については「ホームチームのGKアルトゥール・デマの対応が不十分だったところを、冷静な日本人選手が決めて勝利を確定させた」と綴り、また終盤のカットインからの惜しいシュートに対しても「素晴らしい!」と称賛した。
地方紙『Journal L’union』は10点満点の採点でランスの全選手を評価しており、そのなかで中村にはセルジオ・アキエメ、ディアキテと並んでチーム最高の「7」を与え、伊東には及第点の「6」。なお読者投票による「最優秀選手」では、中村が他を大きく引き離して1位に。伊東は3位の得票率となっている。
そして、ランスの地元総合スポーツサイト『sport club La voix de tous les sports à Reims』は「3連敗中だったランスは、ル・アーブルを相手に勝利。絶好調の伊東に率いられ、効率性を取り戻したルカ・エルスナー監督率いるチームは、不安を感じる隙を与えることなく試合を進めた。これは代表ウィーク前の重要な勝利となった」と、背番号7の貢献度の高さを強調したが、記事内では中村についても「ゴール前で巧みに追加点を奪い、ホームチームのベンチを動揺させた」と綴った。
構成●THE DIGEST編集部
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