『ザ・リーヴ presents 超人・石森太二は無茶をする』東京・新宿FACE(2024年11月12日)
SHOKUNINランブル ○葛西純vs石森太二×
“デスマッチ職人”としてSHOKUNINランブルに出場した葛西が、石森を竹串の餌食にした末に、オーバー・ザ・トップロープで葬って勝利。「お前の無茶っぷりも大したもんだ。点で終わらせず線につなげようや。お互いこれからも無茶していこうぜ!」とゲキを飛ばした。
石森が全試合に出場する異例の興行の第4試合は、“職人”と称される様々な選手が集結するランブル戦。2分おきに選手が入場するオーバー・ザ・トップロープルールで争われた。ジュニアヘビー級として確かな技術を持っている主役の石森以外、出場メンバーは不明で、何人参加するかさえわからないまま、試合が行われた。
すでに再試合を含めて6試合に出場してきた石森のダメージは深く、いきなり石森のテーマ曲が流れるが、「まだ着替え終わってないから。後回しにしろ」と要求。そこで外道と東郷が入場し、BULLET CLUBの職人対決から試合はスタートした。グラウンドヘッドロックとヘッドシザースによる基本に忠実な攻防を展開。ラフファイトでもせめぎ合って、観客の目を釘つけにする。
3番手として日高が現れ、外道&東郷とのファーイーストコネクションを復活させれば、4番手の藤田が日高と即座に相方タッグとして連係を披露する。さらに、5番手として金丸が現れると、外道とHOUSE OF TORTUREとしてすぐさま結託。6番手のイーグルスはZERO1マットで師弟的関係だった日高と好連係を連発…と、職人たちが紡いできた歴史を振り返るようなファイトがリング上で続いた。
MAZADA、彰人と新日本マットに縁のない意外な選手も登場。同時に競り負けた選手たちも脱落していく。勝ち残ったイーグルスと彰人は得意の足攻め合戦で火花。同体で2人は場外に転落して姿を消した。
リング上に誰もいない状態で9番手として石森がようやく入場。棚ぼた勝利を掴んだかと思われたが、最終入場者としてとして、”デスマッチ職人”の葛西が姿をあらわした。場内は「葛西」コールに包まれるが、石森は呆然とするしかない。
葛西はいきなり雪崩式ブレーンバスター、ラリアットと正攻法で攻め立てたものの、ここで竹串の束を投入。石森は一度は奪い取ったものの、葛西は奪い返して、脳天に躊躇なく突き刺した。そして、石森の脳天に串が刺さった状態でリバースタイガードライバーをズバリ。一気にパールハーバースプラッシュを投下する。すぐさまオーバー・ザ・トップロープで場外に投げ捨て、職人ランブルを制した。
場外で倒れる石森をよそに、マイクを持った葛西は「ストップ・ザ・ミュージック。おい、石森太二よ。今日見てたけど、お前随分と無茶してるな。でもな、無茶をしている度合いならオレっちも負けてねえんだよ。オレっちはよ、いつもこれ以上のことやって無茶してるんだよ」と“無茶さ”でライバル心を燃やしたが、それでも「でも、お前の無茶っぷりも大したもんだ。点で終わらせず線につなげようや。お互いこれからも無茶していこうぜ!」とゲキを飛ばした。
バックステージでも「これで終わらすのはもったいねぇよな、お互いにな。お互いこれからも無茶しまくって、キャリアなんて関係ねぇ! 年齢なんて関係ねぇ! お互いレベルアップして、お互いもっと無茶して、またリングの上で会おうや」と石森にメッセージを送っていた葛西。意外な形で意外な2人にライバル関係が生まれた。