【新日本/石森太二興行】石森とバラモン兄弟の同期再会対決に場内大混乱 最後は田口が「キープオンジャーニー」披露

『ザ・リーヴ presents 超人・石森太二は無茶をする』東京・新宿FACE(2024年11月12日)
○石森太二&Kagetora vs バラモン・リュウスケ&バラモン・シュウ&バラモン・ケイ×

 石森&Kagetoraとバラモン兄弟の闘龍門9期生による再会対決が実現。田口隆祐ならぬバラモン・リュウスケも加わり、場内は大混乱に陥ったものの、最後は石森がケイを丸め込んで乱戦を制した。試合後、『キープオンジャーニー』が流れると、石森はさっさとリングを去っていったものの、リュウスケだけがノリノリでダンスを披露した。

 石森とKagetoraは闘龍門9期生の同期で、2002年5月11日、メキシコのアレナ・コリセオで行われたデビュー戦ではシングルマッチで対戦している。そんな縁の深い2人が石森が全試合に出場する異例の興行のオープニングマッチでタッグを結成し、石森が「会場をメチャクチャにする」と難色を示した正体不明のXと対戦した。

 対戦相手として現れたのは、石森&Kagetoraと同じく闘龍門9期生で、デビュー日も同じのバラモン兄弟だった。今でこそ怪奇派のバラモン兄弟だが、若手時代は石森と3人でアイドル的ユニットのセーラー・ボーイズとして活動。『キープオンジャーニー』でCDデビューも果たしており、石森にとっては“黒歴史”となっていた。石森のNOAH所属時代にバラモン兄弟と再会対決を果たしているが、主戦場を新日本に移してからは初対決となった。

 バラモン兄弟が水を口から噴射しながら入場すると、場内は大混乱に。現在、ケイは欠場中のため、シュウが「特別にタッグパートナーを用意してきたんだよね。今からその人を呼んじゃうから」と呼び込むと、田口ならぬバラモン・リュウスケが姿を現した。

 試合開始早々、いきなりシュウが石森組どころかレフェリーにまでパウダー攻撃を強行。即座に反則負けが通告される。客席からは「もう1回」コールが巻き起こると、石森たちも再試合を要求。シュウは条件として「場外カウント、反則裁定なしの完全決着ルール」、「欠場中のケイ復帰によるハンディキャップマッチ」を提示すると、石森も受け入れて、改めて再試合のゴングが打ち鳴らされた。

 すかさずバラモン兄弟は石森&Kagetoraの顔面に水を噴射。リュウスケが2人を固めると、バラモン兄弟はバケツに入った水をぶっかけて場外戦へ。石森とシュウは激しく水をかけ合い、場内は悲鳴に包まれた。バラモン兄弟の暴走は続き、リングに戻ると、コーナー下でうずくまる石森の股間にアタッシュケースを固定し、リュウスケがそこにボウリングの球を豪快に投げつける。バラモン組は3人で「ストライク!」と拳を突き上げた。

 しかし、石森のピンチにKagetoraが奮戦。頼れる同期がランニング掌底をシュウにぶち込み、コーナーにケイとまとめて押し込む。さらに、リュウスケをカニバサミで転がし、ケイの股間に頭から衝突させると、四つん這い状態のリュウスケの尻にアタッシュケースを固定。石森がお返しのボウリング攻撃を繰り出した。バラモン兄弟も反撃に出るが、シュウの看板攻撃がケイに痛恨の誤爆。すかさず石森が首固めでケイを丸め込み、逆転の3カウントを奪った。

 試合後、マイクを持ったシュウは「石森、なんてことしてくれるんだよ。弟がせっかく復帰したのに、このまままた病院送りじゃねえかよ。お前がこんなところに俺たちを引っ張り出してくるから、見なくていい人まで見ちゃったじゃないか」とぼやき、「いいか、石森、この恨みはこの次に晴らしてやるからな。お前はな、死んで地獄に堕ちて、今度生まれ変わったらウジ虫になるぞ」と捨て台詞を言い放った。

 その瞬間、セーラー・ボーイズの『キープオンジャーニー』が流れて場内はどよめいたものの、石森はさっさとリングをあとにする。なぜかリュウスケだけが音楽に合わせてノリノリでダンスを踊るカオスなエンディングに。Kagetoraが笑顔で止めに入り、握手を交わして大団円となった。