【新日本/石森太二興行】石森が黒ショートタイツで第0試合にサプライズ出場 ヤングライオンの永井に貫禄勝ち

『ザ・リーヴ presents 超人・石森太二は無茶をする』東京・新宿FACE(2024年11月12日)
○石森太二vs永井大貴×

 黒のショートタイツ姿の石森が第0試合にサプライズ出場。ヤングライオンの永井を基本に忠実なファイトで仕留めた。

 『超人・石森太二は無茶をする』は石森が主役の特別興行。高橋ヒロムが『ジュニア夢の祭典 〜ALL STAR Jr FESTIVAL 2023〜』、エル・デスペラードが『DESPE-invitacional』を成功させたことに刺激を受けた石森が、大会実行委員会と思われるAI音声から提案を受けて開催することになった。しかし、フタを開けてみれば、1日5試合に挑む前代未聞のハードな内容に。まさに“超人が無茶をする”特別興行となった。

 ここまでAI音声に振り回されて、対戦カードもあずかり知らぬところで決まってきた石森だったが、この日も大会開始前に、第1試合が行われる20分前の18時40分にリングに呼び出された。「19時じゃダメなの?」と困惑していた石森を待っていたのは、まさかの第0試合だった。

 大会Tシャツ姿でリングインした石森は、「ただ呼ばれただけなんだけど…。何があるの?」と困惑。その石森の前に衣装が置かれ、すぐさま着替えるように命令された。石森がバックステージに下がると、ヤングライオン用のテーマ曲が流される。AI音声が「石森選手、この曲で合っていますので、出てきていただいて大丈夫です」と告げると、石森は黒いショートタイツ&黒いリングシューズのヤングライオンスタイルでリングインした。選手コールされると、対角線のコーナーからヤングライオンの永井が入場。いきなり第0試合がスタートした。

 まさかの展開に場内はどよめくが、石森は基本に忠実なファイトを展開。リストの取り合いからアームバーに捕らえた。さらに、脇固めに持ち込んだものの、永井はロープに逃れる。

 永井もエルボーを連発し、カウンターのドロップキックで反撃。串刺しバックエルボー、ヒップトスと気迫全開で攻め立て、連続してフォールした。だが、石森はキックアウト。残り2分を切ると、エルボーをぶち込み、永井のビンタに対してドロップキックを返す。そして、コブラツイストに捕獲。もう一方の足まで掛ける変形式で一気にギブアップを奪った。

 勝ち名乗りを受けた瞬間、石森は走ってリングをあとに。まさかの第0試合出場で、『超人・石森太二は無茶をする』は幕開けした。

 一方、永井は「クソッ! 5分足らずでやられちまったよ」と敗戦の弁。デビュー時には目標として石森の名前を上げていただけに、「この興行に錚々たるメンツの中で、嘉藤でもなくて、村島でもなくて、安田でもなくて、俺が選ばれたってことに物凄い誇りを感じている」と語りながらも、悔しさは抑えきれず。「だけど、こんな悔しい結果に終わっちまって、ただで終わるわけじゃねえだろう。今すぐとは言わないよ。でも、いつか30分1本勝負で、石森さんから1本獲ってやるよ」と将来的な石森超えを誓っていた。