2024年後期の朝の連続テレビ小説『おむすび』でヒロインを務める橋本環奈さんは、これまで数々のマンガの実写化作品に出演してきました。自身も大のマンガ好きで知られる橋本さんが、こだわりを持って、その2次元的美貌を使って再現したキャラを振り返ります。



橋本環奈さん(2020年7月17日撮影、時事通信フォト)

【画像】え…っ?「神楽がただの神楽」「R指定作品も出てたのね」 こちらが「実写化ヒロイン」常連の橋本環奈さんが演じた衝撃キャラです(11枚)

スキンヘッドになったときが一番美人だった?

 現在放送中の2024年後期のNHK朝の連続テレビ小説『おむすび』で、ヒロインの「米田結」を演じて毎週話題を呼んでいる橋本環奈さん(25)は、キャリアの初期からマンガの実写化作品に多数出演してきました。

 自身もマンガ好きで知られる橋本さんは、2022年3月「情熱大陸」に出演した際に、番組公式YouTubeの未公開トークの動画内で「自分が好きな作品じゃないと、やりたくないです」「まず、愛情を持ってやるのが鉄則だなと思っています」と、実写化作品への姿勢とこだわりも語っています。

 その橋本さんは、非現実的ともいえる美貌と、役に対する真摯な姿勢で数々のキャラクターを再現してきました。2018年以降続編はないものの、まだ続きを望む声も多い実写『銀魂』(原作:空知英秋)のヒロイン「神楽」は、代表作ともいえるはまり役です。

 神楽はチャイナ服にお団子ヘアの美少女ですが、戦闘民族「夜兎」のひとりで異常な強さを持つだけでなく、鼻をほじったりゲロを吐いたりとおよそヒロインらしからぬ行動のオンパレードの強烈キャラでした。

 実写映画2作とdTVのスペシャルドラマで、橋本さんは地毛でオレンジ髪を再現し、白目をむいて鼻をほじったり、周りの人間が流されるぐらいの量のゲロを吐いたり、寝れなくてバキバキの目になったりと、全力で神楽を再現しています。

 また、アニメ映画『銀魂 THE FINAL』公開時、メインの「万事屋」3人が無職になることを恐れてさまざまな企業に「履歴書」を送っていたことが話題になった際は、神楽の写真だけ橋本さんのバージョンになっており、多くのファンの笑いを誘いました。「神楽=橋本環奈」は、かなり定着したのではないでしょうか。

 そのほか、2019年の映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(原作:赤坂アカ)では、橋本さんは大財閥の令嬢である主人公の「四宮かぐや」を演じました。生徒会副会長を務める文武両道の天才美少女ですが、プライドの高さや恋愛偏差値の低さのせいで、生徒会長「白銀御行(演:平野紫耀)」と相思相愛なことにに気付けず「恋愛頭脳戦」を繰り広げていきます。

 冷静沈着でクールな表情も、脳内で大騒ぎするギャップあるかわいい姿も再現しこちらも評判となりました。また、元アイドルで『おむすび』で披露したパラパラも話題の橋本さんは、実写『かぐや様』2作目のエンディングでも見事なダンスを披露しています。

 そのほかいろんな2次元美少女を演じた橋本さんの出演作のなかで、特に衝撃的だったのは2022年の『ブラックナイトパレード』(原作:中村光)の「北条志乃」役でしょうか。志乃は「黒いサンタクロース」のひとりとして働く天才ハッカーで、可愛い見た目に反して犯罪スレスレの方法で情報を収集する人物です。

 橋本さんは「見ぃ~つけた~」の場面をはじめとする強烈な顔芸のほか、実家が寺の志乃の「スキンヘッド」姿も特殊メイクで再現しました。ツルツルの頭でも「むしろ美人が際立つ」と話題になった実写版志乃に関して、原作者の中村先生も「世界一美しいおじぞう様かと思った」とコメントを寄せています。

 橋本さんが現状最後に演じた実写化キャラは実写「キングダム」シリーズの「河了貂」です。現状、4作目で完結となっていますが、河了貂はこれから「飛信隊」の軍師として本格的に活躍するキャラなので、続編を観たくなってしまいます。そのほか、これから20代後半を迎える橋本さんがどんなキャラを演じてくれるのか、要注目です。