元教師と現役女子高生の“真面目な優等生”タッグがスターダム恒例のリーグ戦に挑む!「頭を使って勝ちにいきたい」

 スターダム恒例の「ゴッデス・オブ・スターダム」タッグリーグ戦、2024年は10月に開幕し12月まで続く長丁場となっている。

 毎年、ファンにとってはどんなチームがエントリーするかも楽しみのひとつ。タイトル獲得歴のある本格チームがある一方で、新鮮な組み合わせも。

【記事】女子プロレス界を活性化するスターダムの“全方位外交”。ヒントになったのは「かつてのアメリカマット」「チーム教室」はタッグリーグ初参戦。レディ・Cと妃南(ひな)のチームで、妃南はタッグリーグ初出場となる。現在は朱里が率いるユニット「ゴッズアイ」に所属する2人だが、それ以前も同じユニット(Queen’s Quest)だったから気心も知れている。

 珍しいチーム名の由来は、レディが元教師であり、妃南が高校生であることから。ただプロレスラーとしては小学生で入門、デビューしている妃南のほうが先輩にあたる。

 タッグリーグ初出場の妃南に対し、レディは同じユニットの選手と組んでのエントリーが初めて。昨年までは“越境タッグ”が続いていた。今年は普段から組むことの多い妃南とのタッグだからこそ、目立つ結果を残したいという気持ちも強い。

「プロレスラーになって11月で4年。教師をしていた期間よりも長くなりました。そういう意味でも結果がほしいです」(レディ)

 身長177cm、長身から繰り出すダイナミックな技が持ち味だ。ランニングネックブリーカードロップなど、デビュー当時から故・ジャイアント馬場の闘いを意識してきた。

 妃南も、レスラーとして結果を渇望している。

「キャリアを重ねてはいるんですけど、それに見合った結果がまだ出せていないので」

 姉の羽南、双子の吏南と三姉妹でプロレスラーに。羽南は今年「シンデレラ・トーナメント」優勝を果たし、吏南はフューチャー・オブ・スターダム王座の最多防衛記録を更新した。記録を更新した試合で対戦したのが、他ならぬ妃南だった。ケガによる長期欠場もあっただけに、羽南、吏南に少しでも早く追いつきたいところ。吏南戦の激闘ぶりを見ても、そのポテンシャルは間違いなく高い。
  今も地元の栃木で暮らし、高校に通いながら試合をする。学校を早退して、制服のまま会場に来ることもあるそうだ。とはいえあくまで学業優先だから、地方大会にはなかなか出られなかった。長期のリーグ戦に出場すること自体も、妃南にとっては新たな挑戦なのだ。
 「いま高校3年生なんですけど、プロレスと勉強の両立がうまくできるようになってきました。気持ちの余裕が出てきて」

 大学進学を考えているから、これからさらに勉強も大変になる。レディから見ても「時間がない中で凄く頑張っている」そうだ。先日の中間テストは7教科トータルで学年1位。2位に30点差をつけた。

 来春からは、おそらく“大学生プロレスラー”として活動することになる。高校を卒業したらやってみたいことを聞いてみると…。
「超遠い場所にも遠征してみたいですね。あとジムに通いたい。今は地元からだと遠くて通えないんです」

 この言葉からも分かるように、性格はあくまで真面目。「校則もちゃんと守ってます」と妃南。レディは「私たち2人だから勝てるやり方があるはず。頭を使って勝ちにいきたい」と言う。破天荒なタイプも多いプロレスの世界で“真面目な優等生”のタッグがどう闘っていくか。リーグ戦を通じての成長にも期待したい。

取材・文●橋本宗洋

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