『ONE PIECE(ワンピース)』では、船を乗り間違えるキャラが何人かいます。ちょっとドジな姿がファン心をくすぐりますが、実は船を間違えたキャラにはもうひとつ共通点がありました。
『ONE PIECE 15thシーズン 魚人島編 piece.2』(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】二度と負けない←嘘じゃない? こちらがゾロが勝てなかった敵です(4枚)
船は間違えたほうがいいかも?
『ONE PIECE(ワンピース)』の主要キャラのひとりである「ロロノア・ゾロ」は、巧みな剣技で他者を圧倒する一方で、「右」といわれて「左」に歩いて行ってしまうような極度の方向音痴でもあります。
例えば「シャボンディ諸島」で麦わらの一味が合流する少し前に、別の海賊船に乗ってしまい、自分が悪いにもかかわらず、間違えて乗った船を斬る、あまりにも理不尽なシーンがありました。そのときの真剣な表情で「船を間違えた!!!」というシーンが記憶に残っている人も多いのではないでしょうか?
「ど」が付くほどの方向音痴であるゾロ以外にも、船を間違えた人は複数名います。そして、ゾロ以外の人物は船を乗り間違えたことによって、自らの人生に大きな変化がおとずれていたのです。
まずは「コビー」です。釣りに行こうとしていたコビーは、間違えて海賊船に乗ってしまい、2年間もの間「アルビダ」の船で雑用係として働きました。当時のコビーにとって、「アルビダ」は恐怖そのものであり、反抗するなんてもってのほか、と考えていたようです。しかし「モンキー・D・ルフィ」が「海賊王になるために命を懸ける」と語る姿に勇気づけられ、アルビダへ「一番イカつい クソばばあ」と言ってのけました。
その後、夢だった海軍に入隊し、ルフィの祖父「ガープ」の弟子として、約2年間で大佐の地位にまでのぼりつめます。現在の「ギア5」に変身するルフィには及ばないものの、現在のアルビダであれば圧倒できるまでに成長しました。
続いては「トラファルガー・ロー」です。ローが首謀者として世間に公表された「ロッキーポート事件」は、ローが船を乗り間違えたことが原因のひとつだったことが原作者の尾田栄一郎先生によって明かされました。「ロッキーポート事件」とは、麦わらの一味が修行していた2年間の間に起きた事件で、ロー、コビー、「マーシャル・D・ティーチ(黒ひげ)」が関わっています。
黒ひげが元ロックス海賊団の海賊「王直」を倒し、コビーが世間で「英雄」と呼ばれるきっかけとなりました。またローは、この事件で100人の海賊の心臓を海軍に差し出したことで「王下七武海」入りを果たします。
この情報が明かされると、ネット上では「育ての親に似たのか?」「ドジっぷりがロシナンテみたい」と、「ドンキホーテ・ロシナンテ(コラソン)」を思い浮かべる意見が多く聞かれました。
『ONE PIECE』の世界では、船を間違えると高確率で大きな事件が発生するようです。今後、船を間違えるキャラが登場したら、近々そのキャラの人生の転換点となる出来事が起こるかもしれません。