『G PROWRESTLING Ver.81』新宿FACE(2024年11月13日)
○渡辺壮馬vsT-Hawk×
渡辺が新宿大会のメインイベントでT-Hawkとの一騎打ちに勝利。G-REX王座挑戦を表明し、王者・田村ハヤトも受諾し、12・30TDCホール大会を舞台に指定した。
今秋、山村、渡辺、ジュンジェ、リーの新世代ユニットが始動。11・10大阪大会でユニット名が「G-RIZE」と発表され、GLEATマットで上昇を目指すことになった。この日、その一員である渡辺がメインに登場。元G-REX王者・T-Hawkに挑んだ。
逆水平で先制された渡辺はスピードを駆使して翻ろうし、ソバットを打ち込んだが、逆水平で押し返され、ドロップキックを放ってもネックハンギングボムで迎撃されてしまう。リング内外で逆水平を連打された渡辺は守勢に回り、クロス式キャメルクラッチで絞め上げられて苦もんした。
渡辺も起死回生のブレーンバスターで反撃。T-Hawkの低空ドロップキックを飛び越えて回避した次の瞬間、その場飛びフットスタンプを投下していく。すかさずミサイルキックを狙ってコーナーに上がったものの、察知したT-Hawkが逆水平で場外に叩き落とす。エプロンでの逆水平連打、雪崩式ブレーンバスターと猛攻に出た。
なおも逆水平を連打するT-Hawkに対し、渡辺も逆水平やチョップで必死に立ち向かう。T-Hawkがニーアッパー、ローリング逆水平、ナックルパンチの波状攻撃に出ても、ナックルパンチで徹底抗戦。T-Hawkも突っ込む渡辺をニーリフトで迎撃し、ウラジゴク、BTボムと大技攻勢に出たが、渡辺は意地のキックアウト。打点の高いドロップキックをカウンターでさく裂させ、大逆転の3カウントを奪った。
渡辺が新宿大会のメインでT-Hawk超えを遂げた。試合後、T-Hawkから「壮馬、俺からお前に言うことが1個だけある。そのまま前見て進め。頑張れよ」とエールを送られると、渡辺は「何度もハネるハネるって言われて、ハネられなくて、落ちた時もあったけど、T-Hawkみたいなうざい先輩がいたから、ぶっ飛ばさなきゃいけないから、ここまでこれた」と感謝。「勝って一つ言いたいことがあった。それは田村ハヤトの持つG-REX。それに俺は挑戦したい」と表明すると、「誰もあのベルトに名乗りを上げないのは、みんな欲しくないし、あいつが価値をどんどん下げてるからだ」と王者批判を展開し、田村を呼び込んだ。
呼応してリングにやってきた王者・田村は「おい、壮馬。つべこべ言わず俺とタイトルマッチやろうぜ。あのT-Hawkにお前は勝ったんだよ。俺に断る理由なんてねえよ」と受諾。「12月30日、TOKYO DOME CITY HALLで、ハネるハネると言われてまったくハネなかったお前がついにハネるのか。それとも2025年もこのGLEATのリングに俺がチャンピオンとして立ち続けるのか。皆さん、楽しみにしていてください」と舞台を年内最後のビッグマッチに指定すると、「俺からはあと一つだけ。俺はどんなことがあっても、この11ヵ月間G-REXのベルトを守り続けてきた。壮馬、獲れるもんなら獲ってみろ!」と宣戦布告した。
田村が去ると渡辺は「いつまでもずっと変わらないGLEATの景色じゃ、見てるみんなもつまんないでしょ? 俺があのベルトを田村ハヤトから獲って、光り輝く素晴らしいベルトにして、GLEATにもっともっとたくさんの客を入れて、GLEATが業界ナンバー1の団体にする」と志高く誓いを立てた。そして「みんなでGLEATしようぜ!」の叫びで新宿大会を締め。それは新時代の幕開けを予感させるような風景だった。