シャフトを最大限しならせて飛ばす方法!443ヤード飛ばすドラコンプロが解説

各ツアーでトップレベルの飛距離を放つ飛ばし屋と自らのスイングを、ドラコンプロである小井土峡太が解説。

飛ばしのポイントを分析するとともに、アマチュアが参考にできるポイントレッスンつきなので読むだけで読むだけで飛距離が伸びるぞ!

【ジョン・ラーム】コンパクトトップからシャフトに負荷をかけて飛ばす!

ジョン・ラーム選手はコンパクトでフラットなトップが印象的ですが、シャフトに強い負荷をかけてしならせ、そのエネルギーを利用しています。写真⑤のしなりはすごいですね。

トップがコンパクトですし、体の動きも静かで、スイング自体は飛ばすというよりも方向性重視に見えます。しかし、重厚な体格から生まれるパワーとこのシャフトの使い方のうまさで、300ヤードを超える飛距離を出しつつ、方向性を両立させているのだと思います。

ウィークグリップから左手首を掌屈させ、フェースターンを抑えているのも特徴的です。

タテのコックはほとんど使わずヒンジングのみ

左手をウィークグリップで握り、タテのコックをほとんど使わず手首はヒンジングの動きのみ。フェースのローテーションを抑えた「左に行かない」動き。


手首の動きはほぼ手のひら・甲方向に折るヒンジングのみなのが特徴

始動直後からダウンスイングの準備を開始

バックスイングがはじまった直後には、体はもうダウンスイングの準備を開始しており、このテンポの速さがコンパクトトップとタメの強さの一因になっている。

釣り竿みたいにシャフトをしならせる

体は締めたまま腕や手首をしなやかに使って、釣竿を振るようにシャフトをしならせているので、コンパクトトップでも大きなエネルギーを生むことができる。


体幹がゆるんで体が右に傾くと、シャフトに負荷がかからない(×)

Jon Rahm
●ジョン・ラーム/1994年生まれ、スペイン出身。188㎝、100㎏。米国11勝、欧州10勝をあげ、21年には全米オープン、23年にはマスターズも制する。今年はLIVゴルフに転向し、年間王者に輝いた。

解説・レッスン=小井土峡太
●こいど・きょうた/1997年生まれ、長野県出身。180㎝、92㎏。東北福祉大を卒業後、ドラコンの道に入り活躍。2020年PLDA世界大会で421ヤード飛ばし4位に入賞。自己ベストは443ヤード。

構成=鈴木康介
写真=相田克己、田辺安啓、ゲーリー小林
協力=南茂原カントリークラブ
撮影トーナメント=ニチレイレディス、ワールドレディスサロンパスカップ