どんな状況でもベタピン寄せる!アプローチのコツをプロ3人が解説

球の転がりを多くするときは
ボールの近くに立ってインサイド・アウト!


体とボールの間隔がポイントです!

通常(左):通常のピッチ&ランはライ角どおりにクラブをセットしインサイド・インに振る
ラン多め(右):「いつもよ球の近くに立ちアップライトに構えます」(山田)

ピンがグリーンの奥にあるときに役立つテクニック


クラブをインから入れてフェースを返しながらアウトに振り抜く

ピッチ&ランで寄せる場合、ピンがグリーンの奥にあると突っ込みきれずにショートしてしまうことがよくありますよね。私はこのようなケースでは、球の転がりを多くする(ランを長くする)というテクニックを使います。

ポイントは、ボールの近くに立ち、ややインサイド・アウトに振ること。フェースを返しながらフォローでクラブをアウト(外側)に出すと、ボールにフック回転がかかり、通常より転がりが多くなります。反対に、カットに振るとスライス回転がかかってしまい、打球がピンのかなり手前で止まってしまうので注意しましょう。

カット打ちはNG

アウトサイド・インに振るとスライス回転がかかり、打球が高く上がりすぎたり、ランが短くなったりしてしまう

ハンドファーストに構えて手元を先行させる

ボールを右足親指の前に置き、ややハンドファーストに構えたら、インパクトでその形を再現するように手元を先行させて打つ

いかがでしたか? この記事を参考に、アプローチを上達させていきましょう!

中島啓太
●なかじま・けいた/2000年生まれ、埼玉県出身。177㎝、75kg。22年にプロ転向。23年はルーキーイヤーで国内ツアーの賞金王になり、今季は欧州ツアーに参戦し、1勝をあげている。パリ五輪にも出場。フリー。

清本美波
●きよもと・みなみ/2005年生まれ、愛知県出身。153㎝。昨年、合格率3%という狭き門のプロテストをトップで合格。ルーキーイヤーの今シーズンは、レギュラーツアー出場6試合目で予選を通過。ジェイテクト所属。

山田彩歩
●やまだ・さほ/1998年生まれ、北海道出身。157㎝。7歳からゴルフをはじめ、21年のプロテストに合格。得意クラブはアイアン。2 4 年シーズンは、ステップアップツアーのフンドーキンレディス9位。フリー。

構成=鈴木康介、小山俊正
写真=田中宏幸