アストロデザイン:折り畳めて中型エレベーターで運搬できる高輝度・高解像度・低消費電力のモバイルAIO(All In One)ディスプレイ[Inter BEE 2024展示レポート]

アストロデザインブースを正面から入ると右側にひときわ目を引くディスプレイが展示されている。一見すると高輝度で縁のない135インチのInter BEEではよくある感じのディスプレイかと思うが何かが違う。説明を聞いてみると、120fpsで表示されているという。

そう言われて見返すと確かに映像の動きが非常に滑らかに映し出されている。ただ、この大きさなら4Kはほしいと思うところだが、展示されているものはHDよりも一回り程度解像度が高いものということで、今更この程度ではという思いもあったが、4Kに対応したものも近日中に発売されるということなので、まあそんなものかと一瞬思わされた。


だがこのあと大きく予想を裏切られる言葉が発せられた。「このディスプレイ折り畳めるんです」と。折り畳める?もう頭の中は疑問符で埋め尽くされる勢いだったが、「観音開きの逆の要領で折り畳めるんです」と言われ、背面を見るとたしかにそれらしい機構が備わっている。


続けて説明を聞いていくとエレベーターなどで運搬するとき、ディスプレイ単体でも大型のエレベーターが必要だったり、中型のエレベーターで運搬する場合には縦にしてギリギリエレベーターの箱の中に入れ込んで運搬するなんてことが多々ある。エレベーターで運搬できない場合には大型の重機で外部からの搬入なんてこともあるだろう。そんな困った状況をこのディスプレイは綺麗さっぱり解決してくれる。


背面の折りたたみ機構に従ってディスプレイを織り込むと、什器に設置したまま中型のエレベータにはすっぽり収まるサイズになってしまう。なんということでしょう…と言いたくなってしまうのは筆者だけではないはずだ。これはディスプレイの運搬や収納に関して革命と言っていい製品かもしれない。


ちなみに120fpsと会場では表示されているが、240fpsまであげられるということで、大画面でゲームを楽しみたいお金に余裕のあるゲーマーの方にも使っていただけるのではないかと頭の片隅で思ってしまった。