2024シーズン講演会「雪崩から身を守るために」の開催スケジュール&プログラム発表|雪崩事故防止研究会(ASSH)

雪崩事故防止研究会(ASSH)とは?

雪崩の科学、雪崩の気象、雪崩の医学などの雪崩事故を防ぐための科学的知識の啓発・教育活動と最先端の実践的捜索救助法の啓発・教育活動を行う雪崩事故防止研究会(ASSH)。ASSHでは、毎年スキーヤー&スノーボーダーから山岳ガイド、スキー&スノーボードガイド、スキーパトロール、 公的機関の救助隊隊員など、スノーアクティビティに関わる人を対象として、雪崩事故防止セミナー・講演会・雪崩学校・AvSAR講習会などを開催している。

講演会「雪崩から身を守るために」

例年シーズンインに向けて開催される講習会だが、2024年は「雪崩から身を守るために」というテーマで札幌(10/26)・大山(11/9)宇都宮(11/30)・東京(12/1)・白馬(12/9)の全国5会場で講演会を展開する。いずれも事前申し込み制で参加無料だ。

【目的】 雪と雪崩・気象の科学的知識の普及啓発・雪崩の危機管理・捜索救助法・雪崩事故事例から学ぶ・低体温症に関する医学知識の普及啓発・北海道防災航空隊によるエアーレスキューの普及啓発

【対象】 登山者、スキーヤー、スノーボーダーなど雪山愛好者、学生、公的機関の救助隊員、ガイド、スキーパトロール、医師、看護師など医療従事者

2024講演会「雪崩から身を守るために」開催スケジュール

■札幌  2024年10月26日(土)10:00~18:00  第32回札幌講演会「雪崩から身を守るために」《事前登録制》
■大山  2024年11月9日(土) 10:00~18:00  第1回大山講演会「雪崩から身を守るために」《事前登録制》
■栃木  2024年11月30日(土)10:00~18:00  第7回栃木 講演会「雪崩から身を守るために」《事前登録制》
■東京  2024年12月1日(日) 10:00~18:00  第6回東京 講演会「雪崩から身を守るために」《事前登録制》
■白馬  2024年12月9日(月) 14:00~21:00  第5回 白馬講演会「雪崩から身を守るために」《事前登録制》

講演内容は、複数の専門家たちによるオムニバス形式で、雪崩の科学や雪崩のリスク回避、雪崩事故にまつわる医学的な話、雪崩捜索と救助ノウハウ、山岳ガイドによる雪崩をめぐる行動学など多彩。
ちなみに東京会場のプログラムはこのようなもの。

【東京講演会プログラム】

10:00〜10:05 開会挨拶 
10:05〜11:20 「雪と雪崩の科学」(参考図書①)
中村一樹 (雪氷災害調査チーム、国立研究開発法人防災科学技術研究所)「防災科研の山岳地帯における気象観測と情報提供」
山口悟(雪氷災害調査チーム、国立研究開発法人防災科学技術研究所)

11:20〜12:20 「雪崩のリスクマネジメント〜行動と装備~」(参考図書①)
大西人史(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム、北海道立総合研究機構)

13:00〜13:30 「雪崩事故調査報告・研究者の視点から〜利尻山(1 名死亡)・羊蹄山(2 名死亡)」
原田裕介(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム、寒地土木研究所)

13:30〜14:00 「山岳ガイドの行動学〜雪崩に遭わないために〜」
笹倉孝昭(日本山岳ガイド協会理事、国立登山研修所講師)

14:00〜15:00 「スキーガイドの行動学〜雪崩に遭わないために、そして雪崩から仲間を救うために〜」
塚原聡(雪氷災害調査チーム、日本山岳ガイド協会、北海道バックカントリーガイズ)

15:10〜16:10 「雪崩の捜索と救助 Avalanche Search & Rescu(AvaSAR)」(参考図書①)
中川伸也(雪氷災害調査チーム、日本山岳ガイド協会、natuers.)

16:10〜17:10「雪崩事故の医学〜低体温症と凍傷」(参考図書①、④)
船木上総(かずさ)(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム、苫小牧東病院)

17:20〜18:10 「16歳の淳生(あつき)を雪崩で失って」
高瀬晶子(那須雪崩事故遺族)
「那須雪崩事故の真相〜3 教諭に実刑判決〜」 (参考図書③)
阿部幹雄(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム)

18:10〜18:15 閉会挨拶
阿部幹雄(雪崩事故防止研究会、雪氷災害調査チーム)

バックカントリーを楽しむスキーヤー・スノーボーダーにとって、すべてが役立つ専門知識や実践ノウハウが学べる貴重な機会だ。ぜひ参加してみよう!

■申込み・詳細はコチラ
http://www.assh1991.net

◇雪崩事故防止研究会 https://www.assh1991.net/
ASSHは、1991年に設立、北海道大学山スキー部、山岳部、ワンダーフォーゲル部のOBに加えて、北海道大学低温科学研究所の研究者、雪山を楽しむスキーヤー、登山家、医師らが仲間に加わり、これまで熱心に活動に取り組んできた。