女子は最年長優勝記録更新!
女子GSは、優勝候補のララ・グート・ベーラミ(スイス)がレース直前に準備不足を理由にレース出場をキャンセルするなど、話題にかけたレースだったが、終わってみればフェデリカ・ブリニョーネ(イタリア)がワールドカップの女子最年長記録を更新し、歴史に残る一戦となった。
▼2位に入賞したニュージーランドのアリス・ロビンソン(左)の投稿・中央がフェデリカ・ブリニョーネ・右がオーストリアのジュリア・シャイブ
この投稿をInstagramで見るAlice Robinson(@alicerobins0n)がシェアした投稿
ブリニョーネは、ここまでワールドカップで27勝。34歳3ヶ月12日で迎えたゼルデンのレースでは、1本目3位から逆転で28勝目。2015年、25歳のときに同じくゼルデンのワールドカップで初優勝しており、思い出の地で果たした9年振りの優勝に大記録のおまけがついてきた。ちなみに男子の最年長優勝記録は、2011年にレークルイーズ(カナダ)で行われたダウンヒルでディディエ・キュシュ(スイス)が37歳で達成している。
(広告の後にも続きます)
男子はノルウェーが初の表彰台独占!
翌日、男子のレースでも大記録が生まれる。絶対的な優勝候補のマルコ・オダマット(スイス)が1本目にコースアウトし、混戦が予想されたこの日のレース、終わってみればノルウェーが1位・2位・3位と表彰台を独占。男子GS種目では初となる快挙を達成した。優勝した23歳のアレキサンダー・スティーン・オルセンはワールドカップ2勝目。
2位のヘンリック・クリストーファセンは自身87回目の表彰台、そして3位はクリストーファセンに遅れること1/100秒で24歳のアトレ・リエ・マクグラスが入った。ちなみに4位は、昨年までノルウェーチームで、今季よりブラジルから出場しているルーカス・ピンヘイロー・ブラーテンだった。
▼2位に入賞したヘンリック・クリストーファセン(左)自身による投稿
この投稿をInstagramで見るHenrik Kristoffersen(@h_kristoffersen)がシェアした投稿
アルペンワールドカップで常にトップ選手を輩出してきた、ノルウェー男子チーム。これまでも、引退したアクセル・ルンド・スビンダルや、怪我で療養中のアレキサンダー・オーモット・キルデが総合優勝争いを繰り広げてきたが、ときを同じくして、若く個性のある選手が育っている。スキー大国と言われるスイスとオーストリアを、組織力で上回る勢いのあるノルウェーの強化体制は、日本のみならず、世界のスポーツチームにとって参考になるのかもしれない。