モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回の「コレ買いです」は、AOKI銀座店でリニューアルしたオーダースーツコーナー「THE TAILOR SHOP AOKI Ginza est. 1958」を試してきました!
「3万円台から100万円まで!?」AOKI銀座本店のオーダースーツでこだわりの一着を作ってみた!/No.1モノ雑誌編集長のお墨付き『コレ買いです』Vol.83の画像一覧
これまで以上に特別感のあるオーダー体験が可能に!
「スーツを着なくなった」と感じる人も多いであろう昨今。コロナ禍でリモートワークが推奨されたことも拍車をかけ、着用する頻度は減少傾向にあると感じます。
でも、「されどスーツ」といいますか、スーツでなければ場にそぐわない状況というのも確かにあるんですよね。それに必要でなければ着なくなったからこそ、品質やシルエットといった出来がよりいっそう注目されているのではないでしょうか。数多くのスーツを手掛けてきたAOKIでも、昨年発売した高価格帯スーツ「金のスーツ」が計画比約1.3倍という予想以上の売れ行きだったそう。「いいモノにはお金をかける」というニーズが顕著になっているようです。
そうしたトレンドを受け、都心駅前旗艦店であるAOKI銀座本店のパーソナルオーダースーツコーナー「THE TAILOR SHOP AOKI Ginza est. 1958」がリニューアルを果たすことに。
といった内容で、これまで以上に特別感のあるオーダー体験&オーダースーツの購入が可能になりました。
AOKI
パーソナルオーダースーツ
¥31,900(税込)〜 ※写真の「奥家モデル」は¥167,640(税込)
それなりの立場で人前に出ることが増えた身としては、ここらで一張羅を誂えたかったところ。実際にオーダーしてきました。
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実際にAOKI本店でスーツをオーダーしてみた!
というわけで、向かった先はAOKI銀座本店。広々とした売り場面積を持ち、スーツに関するさまざまなアイテムが揃う都内の旗艦店です。
この日に対応していただいたのは笠原暁ストアマネージャー。AOKIの独自制度で認定されたスタイリストのうち、約3%しかいないゴールドスタイリストに籍を置く凄腕です。
なお、今回はリニューアル前に特別に体験させてもらいました。なので、以降の写真はリニューアル前のものですのでご注意ください(今は老舗英国テーラーをイメージしたラグジュアリーな空間でオーダーできます)。
まずはカウンセリングから。どんなスーツをオーダーしたいのか、話を詰めていきます。
私がこのときイメージしていたのは、50歳手前になった自分にふさわしい風格のあるスーツというものでした。
もっとも肝心なのが生地です。イタリアの「REDA」やパリコレ常連の世界最古の生地マーチャント「DORMEUIL」など、約900種類の生地を用意しているとのこと。生地サンプルを吟味した末、創業350年を超える老舗生地メーカー「VITALE BARBERIS CANONICO」のグレーのスーパー110’sウール生地を選択。自分一人では迷いがつきないところですが、スタイリストさんと相談しながら選んでいけるのは助かりますね。
次に採寸。胸囲や肩幅などを正確に測定していきます。
ゲージ服と呼ばれるサンプルスーツの中から、自分のサイズにもっとも近いものを着込んで調整。形はシングル2つボタンにすることに。
ちょっとウエストが苦しいかも……ここで変に見栄を張っても仕方ありませんから、ワンサイズ上のパンツに交換することに。自分の体型に細かく合わせられるのもオーダースーツのメリットですね。
パンツの丈感もチェック。オーソドックスなハーフクッションで処理してもらいました。
最後は細かいディテールです。自分の体型にフィットした一着を作れるということに加え、こうした細部のアレンジがオーダーの醍醐味といってもいいかもしれません。どのようなアレンジになったのか……次のページをご覧ください!