株式会社幻冬舎コミックスは11月13日、X(旧Twitter)によるAI・機械学習をめぐり、投稿方針の変更を発表しました。
今後、作家のイラストを使用した画像などを投稿する際は、AI学習阻害処理やウォーターマーク(透かし処理)などの加工処理を行うとのことです。
この対応は、X社が11月15日からXのプライバシーポリシーに、AIと機械学習についての文言を追加する、と発表していたことを受けてのもの。
Xは10月16日に、11月15日発効として「利用規約とプライバシーポリシーの改定」を案内しており、その中で「AIと機械学習の明確化」として「お客様が共有する情報を、生成的またはその他の人工知能モデルのトレーニングにどのように使用するかについて明確にするために、プライバシーポリシーに文言を追加しました」と明言していました。
なお、投稿した画像や文章は、これ以前よりXの対話型AI「Grok」のトレーニングに用いられており、7月にXのセキュリティチームの公式アカウントでもアナウンスが行われていました。
幻冬舎コミックスのお知らせによると、今後Xにて刊行物の告知宣伝画像を取り上げる際、作家のイラストを使用したものに対して、AI学習阻害処理などの加工をかけることで、XによるAI・機械学習から作家の権利を保護する目的があるとのこと。
ちなみに、投稿のAI・機械学習については避けたい場合は、手動でオプトアウト(解除)することも可能。オプトアウトの対応をすることで、これまで通りの投稿を続けていてもXによるAI・機械学習利用は拒否することができます。
【オプトアウトの手順】
Xにログインし、「設定とサポート」→「設定とプライバシー」→「プライバシーと安全」→「データ共有とカスタマイズ」→「Grok」→チェックボックスを外す(オンにしたい場合はチェックボックスを入れる)
お知らせの最後に幻冬舎コミックスは「画像がやや不鮮明になるなど、ご不便をおかけいたしますが、作家様の権利保護のため、ご理解いただけますと幸いです」と締めくくっています。
【お知らせ】15日のX規約変更に伴う今後の画像投稿につきまして、現時点での幻冬舎コミックスの方針をお知らせさせていただきます。 pic.twitter.com/Rs6ztUbHC3
— 幻冬舎コミックス公式 (@gentosha_comics) November 13, 2024
<参考・引用>
幻冬舎コミックス公式X(@gentosha_comics)
Xセキュリティーチーム公式X(@Safety)
Xプライバシーセンター「利用規約とプライバシーポリシーの改定」
※記事内の画像は幻冬舎コミックス公式X、およびXセキュリティチームの公式Xの投稿のスクリーンショットです。
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024111408.html