「マラソンはラクをするスポーツ」
ここからは教えていただいたことを、全員で実際に走って実践してみます。先ほどのポイントをまとめると、こんな流れです。
①目線は遠く。
②ヒジは軽く曲げて、肩より前に出さない。
③その姿勢でトントンと着地するように走り出す。
これに加えて、重心は足の親指の付け根にあたる丸いふくらみ「母趾球(ぼしきゅう)」に置き、手はグーのように握るのではなく、開いてパーの状態にする。これが正しい上半身の姿勢です。
続いて、長い距離を走るコツとして、「引っ張られている感覚」を持つことが重要だと中嶋さんは言います。おへそから指3本くらい下の場所を遠くから引っ張られているイメージで走ります。それに慣れたら、次は先ほどと同じ位置を背中から押されている感覚で走ります。上半身の姿勢を正しくして、この感覚が身につくと自然と足が前に出るようです。
これを実践して走ったチーム兵動も「ほんまや、ほんまや」と驚いている様子でした。私もこの取材が終わってからこのフォームを練習したのですが、本当に自然と足がドンドンと前に出て、ラクに長い距離を走ることができました。
出典: FANY マガジン
そして最後に、レクチャーしていただいたフォームで、チームとして1キロ走に挑戦しました。ペースとしては自然と会話ができるくらいがいいそうで、チームで会話を楽しみながら、適切なペースで走ると楽しく練習ができそうですね。
チーム兵動も「全然違いますね。ラクに走れますね」「街で、団体で走ってる方がいますけど、こういうことなんですね」などと会話をしながら、新しいフォームのランニングを楽しみました。
ところが終盤、藤本さんから「兵動さんが会話してくれなくなりました」と報告が。兵動さんは終盤バテバテで、「ウォーキングだけじゃあかんな……」とポツリとこぼしていました。果たして兵動さんは本番までに仕上げることができるのか!? 大きな見どころです!(笑)
無事、メンバー全員で完走して感想を話すシーンでは、大智さんが「シューズもですけど、走り方で全然足の疲れもなくなって、ものすごラクになりました」と言うと、藤本さんも「チーム組んで走るって楽しいですね。人生の楽しみがひとつ増えた感じがします」と爽やかな表情で語りました。本番まで約4カ月となりましたが、皆さまも“ラクなフォーム”を身につけて、無事に完走できるように練習を頑張りましょう!
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兵動「焦らずに少しずつ一緒に頑張りましょう!」
最後に、いま大阪マラソンに向けてトレーニングをしているランナーのみなさんに向けて、兵動さんからメッセージをいただきました。
兵動さん「僕もそうなんですけど、『まだ時間ある、まだ時間ある』と思っていても日は迫ってきています。僕はいまウォーキングから始めているのですが、自分のなかで無理せずに、ちょっとずつギアを上げて、焦らず少しずつ一緒に頑張りましょう!」
ありがとうございます。本番に向けて、ギアを入れすぎてケガをしてしまったり、オーバーワークで記録が伸び悩んだりしてしまうことは、よくあることです。兵動さんのおっしゃる通り、焦らず自分のペースで頑張りましょう。いまから地道に練習すれば、必ず完走できます。一緒に頑張りましょう。
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