Libec
ビデオ三脚といえばLibecを外すことはできないだろう。当然のようにInter BEEの開催と合わせて発表されたクイックロック三脚の「QL40B」がブース内に多数配置されている。今のビデオ三脚のトレンドであるクイックロックではあるが、それだけではやはり後発になれば見劣りしてしまう。
だが、QL40Bには見劣りしない魅力が備わっているように筆者は思う。そのポイントをいくつか紹介していこう。
まず1つはQL40Bは雲台を含まない三脚だけの製品だが、カーボンではないのに重量が2.6kgと超軽量であるということ。2.6kgということはカーボン三脚と遜色のない重さなのはとてもありがたい。三脚のロック部分もハンドルがフリップロック式で、なおかつ指が引っかかりやすい作りになているのと、ロック自体のメンテナンスも容易にできる設計になっているものありがたい。
そして、アクセサリーポートが備え付けられているのが本当にありがたい。筆者もワンオペで作業することが多く、一つの三脚に複数台のカメラを設置して撮影を行いたいと思うことが多々あるが、このアクセサリーポートがあればなんの気兼ねもなくビデオカメラを複数台設置することが可能だ。
特に雲台の動きに左右されることがないので、登壇者用で雲台に乗せたカメラ、全体撮影用でアクセサリーポートにアームを付けて設置という感じでセミナーの撮影には本当に重宝するだろう。とにかくここは声大にして伝えたいポイントだ。
またこれだけでなく、PTZカメラ向けの電動ペデスタルなども展示されているので、幅広い映像制作ユーザーに向けたブースとなっている。
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DAIWA
DAIWAの新製品は、他のメーカーとは一線を画すものだ。それは雲台という常識にとらわれないPTZカメラ専用の三脚。撮影スタジオでの省人力化が謳われるようになって、PTZカメラを多用する状況が増えてきいる。そんな中でも、大きめの三脚に大きめのビデオ雲台にPTZカメラを設置して運用している場合が多く、これを解決したかったとDAIWAのスタッフは語ってくれた。
PTZカメラ用に設計された雲台でないものを使用していれば、フネも小さく不安定、雲台から取り外してしまうときなどにも小さなフネが邪魔になって不安定と、ふとPTZカメラを置いたときに転倒する原因などにもなり得る。
そんなトラブルを解決するにはPTZカメラ専用の雲台と三脚を作ってしまえばいいという観点で作られたのがDVT-SA753PTZだ。しっかりとした太い三脚に専用設計の大きな円形のフネの雲台が面白い。
当然、雲台なので株のダイヤルを緩めて水平を取ることもできるし、水準器にもライトが備わっているのもユーザー思いの設計だ。雲台のロック機構にもにその思想は活かされており、ロックは2段階になっていて不意に雲台からフネが外れないようにできている。
PTZカメラ自体持ちにくいものばかりなので、この設計にも優しさが感じられる。今後PTZカメラの活用が増えていくことを見据えて、他メーカーの先手を打つのは理にかなったことだろう。