ロサンゼルス・レイカーズのブロニー・ジェームズは、偉大な父のもと今季NBAでルーキーシーズンを過ごしている。実力より話題性が先行してる状況だが、元NBA選手で引退後はご意見番的な存在となっているギルバート・アリナスは、ブロニーの“VIP待遇”に物申したいことがあるようだ。
偉大なる“キング”レブロン・ジェームズを父に持つ20歳のブロニーは、2024年NBAドラフトの2巡目55位でレイカーズから指名を受けると、2巡目ルーキーとしては異例の4年契約を締結。現地10月22日に行なわれたミネソタ・ティンバーウルブズとの開幕戦でNBAデビューを飾るとともに、史上初の親子共演も果たした。
10月30日のクリーブランド・キャバリアーズ戦では、第4クォーター残り5分16秒から出場して、残り2分3秒に左サイドからのプルアップジャンパーでNBA初得点をマーク。ここまでNBA6試合に出場して平均2.7分、0.7点、0.2リバウンド、0.3アシスト、フィールドゴール成功率16.7%(1/6)という成績となっている。
NBAではわずか計4得点、最長でも5分間しかプレーしていないブロニー。JJ・レディックHC(ヘッドコーチ)は下部のGリーグで経験を積ませる方針を掲げており、サウスベイ・レイカーズの一員として、9日に行なわれたソルトレイクシティ・スターズ戦でGリーグ初出場。父レブロンや母サバンナさんらがコートサイドで見守るなか、6得点(FG2/9、3ポイント0/4)、3リバウンド、4アシスト、2スティール、1ブロックを記録した。
しかし、アリナスは自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil’s Arena』で、「(Gリーグの)チームに帯同していないという事実が気に入らない。『僕の父親はレブロン・ジェームズだ』ということ、そして『自分はブロニー・ジェームズだ』ということがそれを引き起こしている」と、ブロニーを取り巻く環境について指摘した。
「彼がレイカーズで2番目に有名な男だというのは間違いない。ブロニーは自分がここに来たことでアリーナが満員になったんだから、敵意を持たれるいわれはないと思っているだろう。僕が観客を連れて来たんだ、僕がここにいるのを喜ぶべきだ、とね」
『The Daily Scrum News』によれば、ブロニーのジャージーはドラフト後の数日間で50万以上枚売れ、父レブロンの記録を超えて5000万ドル(約78億円)以上の利益をもたらしたという。選手としての待遇には一家言あるアリナスだが、「レイカーズはブロニーの指名でハッピーだろう」とも述べる。
「(ブロニーは)契約に見合う十分なジャージーの売り上げを見せている。彼はチームにとってカネに等しい存在だ。だから、彼を巡ってお金を失うようなことはない。しっかりと稼いでくれるからね」
ルーキーシーズンを終えた時、ブロニーの評価がどのように変わっているかに注目したい。
構成●ダンクシュート編集部