多様性の現代社会。仕事の種類や働き方も多様化しました。
まさかYouTuberや夜の水商売が、子どもの「あこがれの職業ランキング」のトップに輝く時代がくるとは、筆者が小中学生のころにはまったく想像もできなかったことです(YouTubeがなかったので当たり前ですが)。
当時はまだ「結婚するなら公務員が一番」といわれていた時代。
果たして現在はどうなのでしょう?
ということで、今回のテーマは「ぶっちゃけ地方公務員って、結婚相手として人気があるの?」です。
そもそも地方公務員ってどんな職業?
公務員には「地方公務員」と「国家公務員」の2種類があります。
地方公務員とは、市区役所の職員、警察官や消防官など、地域住民の生活に密着した仕事に従事する公務員のことで、公務員全体の80%を占めているそうです。
一方、国家公務員は中央官庁や関連機関で、国家の運営に関わる仕事に従事します。
ですから両者は勤務先が違いますし、当然試験の難易度にも差があります。
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【結婚相手としてどうなの?】地方公務員のメリットとデメリット
それでは本項から、地方公務員の結婚相手としてのメリットとデメリットを見ていきましょう。
安定した収入
経済状況が長らく低迷している日本社会において、安定した収入はかなりのアドバンテージです。
人生設計がしやすいですし、何より困窮するリスクが少ないのは、結婚相手としてはかなり魅力的ですよね。
さらに公務員は各種手当や医療保険や医療補助、年金や祝金、産休・育休などの福利厚生も手厚いですから、暮らしに圧し掛かる経済的負担・精神的負担を軽減しやすいのも魅力です。
一方で、副業ができなかったり副収入が得にくかったりなど、収入源が限定的というデメリットも。
筆者の知人の公務員は、野心家だったのか公務員に飽きてしまい独立起業。それなりに成功され、どんどん事業拡大しています。
安定した収入を求めるか、リスクを取りながら勝負に出るか。こればかりは各々の生き方や価値観によって評価が分かれそうです。
安定したキャリア
地に足を着けながら、安定的に昇進や昇給を迎えられるのも、地方公務員の魅力です。特に地方公務員として明確なキャリアプランを持っている方は、計画的に人生を設計しやすいでしょう。
しかし、地方公務員が出世するには、職場の上司と良好な関係を築くコミュニケーション能力が求められたり、地域の方々との関係やパイプを築く能力が求められたりするケースもあるようです。
筆者の知人の言葉を借りると、「地方公務員にも政治力が必要」とのこと。
どうやら公務員だからといって、大船に乗ったつもりであぐらをかいていると、出世コースから外れてしまうケースもありそうです。
「安定したキャリアの中でも、できるだけ早く出世してくれる人と結婚したい」という願望をお持ちの方には、「堅実に仕事をこなす能力があるけど、性格的には野心家の地方公務員」が狙い目かもしれません。
社会的信用
「社会的信用が高いためローンを組みやすい」というのも、地方公務員の大きなメリットの一つです。
たとえばマイホームや車などの大きな買い物を計画的にしやすいので、結婚から出産、ひいては老後まで人生設計を立てやすいのは安心ですよね。
とはいえ、地方公務員だからといって全員が全員、健全な金銭感覚を持っているわけではありません。中には借金まみれになってしまい、最終的には自己破産するケースもあるとかないとか。
しかし、自己破産したからといって処分されるわけではなく、まして破産が解雇事由に該当するわけでもないそうで、クビにならないのがポイント。
結婚相手として見ると、地方公務員は国家公務員と違い転勤がないのも魅力かもしれません。
地域密着性
地方公務員は地域に暮らす人々に密接な仕事に従事しますから、当然地域の方と接する機会が比較的多いようです。
人によるものの、仕事を通して人間関係の幅が広がることに喜びを覚える方は多いのではないでしょうか。
先述した、公務員を辞めて独立開業した筆者の知人も、公務員時代に培った人脈に救われているところが少なからずあるように見えます。
また、別の知人の現役地方公務員の方は、困っている方の話に真摯に耳を傾け、地域の人々の力になれることを誇りに思っていると言います(地方公務員の鑑のような方……!)。
多くの方々から感謝される様子は、パートナーからしても誇らしいのではないでしょうか。
年功序列
自治体によりますが、地方公務員の勤務先は年功序列制が多いようです。
つまり勤続年数が長くなれば順当に(あるいはそれなりに)出世を見込めるということ。
一方で、実力主義で早く出世したい人や、早く収入をアップさせたい人にとってはデメリットでもあるかもしれません。
堅実かつ安定志向の方からすると、結婚相手のステータスとして魅力的ではないでしょうか。
「パートナーにはどんどん稼いでもらいたい!」という野心家の方からすると、少々物足りなさを覚えるかもしれません。