新日本スターダム合同興行に“ミックスドマッチ”否定派の海野翔太は出場せず! デスペラードがキッドとの兄妹タッグで復帰

 2年ぶりとなる新日本プロレスとスターダムというブシロードグループの男女業界大手団体による合同興行『Historic X-over Ⅱ』11.17大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)第1競技場大会の全試合が出揃った。

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 今回は第0試合も含めて全9試合。そのうち男女が同じリングに上がるミックスドマッチは4試合。新日本の提供マッチが1試合、スターダムの提供試合が4試合となっている。2年前に開催された東京・有明アリーナ大会は新日本仕切りだったが、今回はスターダムが大会を切り持っていくという。この大会が発表された際に「僕はどちらかと言うとミックスドマッチ否定派なんですよ。男性と女性を闘わせる意味が僕には理解が出来ない。同じブシロードのもとで合同興行を行なうんだったら、新日本とスターダムが交互に試合をやっていくっていうのもひとつの手なのかなと。無理してミックスドマッチで『大丈夫?』『怪我しない?』って不安要素があるんだったら」とミックスドマッチに否定的な意見を述べた海野翔太は出場しない。他にも後藤洋央紀らCHAOS、内藤哲也率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、EVIL率いるバレットクラブのH.O.Tは残念ながら出場せず。スターダム勢も葉月、コグマ、白川未奈、月山和香らは出場しない。

 注目のミックスドマッチだが、棚橋弘至&田口隆祐が、STARSの羽南、飯田沙耶と合体し、ゲイブ・キッド&ドリラー・モロニーと刀羅ナツコ&上谷沙弥のWAR DOGS・H.A.T.E.の悪の連合軍と対峙する。またしても棚橋と岩谷麻優の逸材アイコンタッグが流れてしまったのは残念だが、棚橋と上谷の絡みはもちろん、棚橋も注目しているマッチョウーマンの飯田がここで一気に突き抜ける可能性を秘めており注目したい。

 続いては、スターダムのリングにわざわざ挑戦者を募りにやって来たKOPW2024保持者のグレート-O-カーンになんと鈴季すずが挑戦。この試合では海野が否定していた男女対決が実現する。ルールはすずが得意とするハードコアルールとなった。時期的にこの試合で勝った方が『KOPW2024』王者に認定される可能性が高いが、スターダムは12.29東京・両国国技館大会という年間最大のビッグマッチを控えているだけに、すずが獲るようなことが起これば年末ギリギリまで王者が決まらない場合もあるだろう。
  第6試合では、遺恨深まるなつぽいとテクラに、タイチとクラーク・コナーズがそれぞれパートナーにつくミックスドマッチが実現。コナーズはスターダムのリングに無法乱入し、なつぽいをスピアでKOしており、既に手を出している状態。またタイチ率いるJust 5(4) GuysからSANADAがWAR DOGSに闇落ちしたことからも、タイチのWAR DOGSに対する憎しみはさらに深まっており、乱戦になるのは必至だ。
  メインイベントでは、『G1』覇者であり、IWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.と『5★STAR GP』覇者の舞華の夏男&夏女タッグが実現。対戦相手はこの日が復帰戦となるエル・デスペラードと、デスペラードが「妹」として可愛がっているスターライト・キッドとの兄妹タッグとなった。ザックとデスペラードも鈴木軍で行動をともにしていただけに、好勝負の予感がする。

 ミックスドマッチ以外の注目は、2年前はメインイベントで、KAIRIとのIWGP女子王座初代王座決定戦に敗れて涙した岩谷麻優が、チャンピオンになって登場。セミファイナルという扱いには不満なようだが、実力がある上にヒールファイトを展開する渡辺桃を相手にどんな防衛戦を見せてくれるのか期待したい。桃にとってもH.A.T.E.にIWGP女子というタイトルを持って来るために手段は選ばないはずだ。しかし、それを上回る岩谷の意地を見せて欲しい。なにわっ子にとってはプレミアムな夜になりそうだ。

取材・文⚫︎どら増田

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