FAフアン・ソトの争奪戦、“謎の”2球団が判明? 米メディアが消去法で大予想「ボラス代理人が交渉材料として利用したいタイプのオーナーだ」

 今オフのFA市場の目玉は、ニューヨーク・ヤンキースからFAとなったフアン・ソトだ。米メディアでは注目の移籍先について、ヤンキース、ニューヨーク・メッツ、トロント・ブルージェイズ、ロサンゼルス・ドジャース、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ボストン・レッドソックスが関心を持っていると伝え、さらに“謎の”2チームがあるとも言われている。

 そんななか、米メディア『FanSided』は消去法で謎の2チームを予想した。

「現時点で交渉に臨む球団が、ほぼ判明している。ヤンキースとメッツは確定で、『New York Post』紙のジョン・ヘイマン記者によると、ブルージェイズ、ドジャース、ジャイアンツ、レッドソックスが加わったという。さらに、2つのミステリアスチームが存在するようだ。これは交渉戦術であり、エージェントがクライアントの入札額を引き上げる場合に見られる。そして最後にミステリアスチームが笑うこともあるのだ。それではソトを求める2つの謎の候補者を考察していこう」

 まず同メディアは、「簡単に数チームを除外できる」として、ホワイトソックス、エンジェルス、アスレティックス、マーリンズ、ロッキーズは「絶対にない」と記載し、レッズ、パイレーツ、ツインズは「確実に資金がない」と判断。続けて、レンジャーズは「他のニーズがある」、カーディナルスは「買い手ではなく、売り手」、カブスは「撤退を決めている」、ダイヤモンドバックスは「ポジションが埋まっている」、ブレーブスは「ほかの選手を見ている」、パドレスは「昨オフに放出した」というそれぞれの理由で除外した。

「残る選択肢のアストロズは長期契約を結べる外野手がいるし、ブルワーズとオリオールズは外野に若い才能がいるし、ガーディアンズ、ロイヤルズ、マリナーズが高額投資をする根拠がない。資金力に難のあるレイズと古巣ナショナルズも消せるだろう。かつてソトはナショナルズからの延長オファーを断っているし、このタイミングで戻るとは考えにくい。そして残りは2チームとなった」

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  このように絞り込んで最後まで残ったのは、フィリーズとタイガースだった。

「謎のチームのひとつ目はフィリーズだ。ソトを狙っているという憶測が飛び交っているため、厳密に“謎”とは言えないかもしれないが、その確認が取れていないため、謎のチームとしてくくることができる。補強戦略にも合致する。外野コーナーのニック・カステヤノスとブランドン・マーシュがトレード候補に挙がっており、デーブ・ドンブロウスキ編成総責任者が代理人のスコット・ボラスとのチャンネルを開けたままにしてきたいと考えるのは納得できる。投手陣よりも打撃陣を重視しているのも明らかで、入札に参加するのは当然と考えられる」

「ふたつ目はタイガース。若くて勢いのある球団で左翼に大きな穴があり、出費にも積極的と見られている。オーナーのクリストファー・イリッチは、大金を投じて選手をモーターシティに連れてきた前オーナー、父マイクの意思を受け継いでいる。そのチャンスが今オフに巡って来た。クリストファーは、ボラス代理人が交渉材料として利用したいタイプのオーナーでもある」

 ソトを巡って米メディアは、連日のように去就に関する記事を出している。今週から各球団がソト陣営と交渉を始めるとも報じられており、事態は少しずつ動き始めそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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